ICU(集中治療室)の看護師の転職体験談まとめ
超急性期のICUへの転職とICUからの転職体験談、ICU(集中治療室)の看護師の役割とメリット・デメリットのまとめです。
ICU(集中治療室)の看護師の仕事と給料(手当)について

そのためさまざまな知識・スキルが身につくでしょう。








ICUからICUへ転職した看護師
ICU看護師で同じ診療科内で転職したナースの体験談、インタビューのまとめです。
ICU・NICUへの転職
(30代前半/女性)
今まで主に300~600床規模の地域中核病院のICUやNICUで正規職員として2度ほど転職をしながら約10年看護師をしています。
看護師になってすぐにICUに配属され、いろんな科の重症患者さんを毎日診てきました。
場所が場所だけに教育も徹底していて、毎日がとても忙しく、でも忙しいからと言ってミスが許されるはずもない環境の中で、徐々に自分がやりたかった看護はこれなのかな・・・?しっかりと患者さんと向き合えているのだろうか・・・と自問自答する事が多くなってきた事が1度目の転職のきっかけです。
職場で得た知識を元に、もっと自分なりにアセスメントして、患者さんとゆとりを持って向き合える時間が持てる職場がないだろうかと思い、次に就職した病院は最初の病院よりも規模の小さいICUで動いている病院でした。
そこでは、受け持ち人数が少ない分ゆったりとした環境の中で患者さんと向き合う事ができ、有意義に働くことができました。
しかしゆとりができた事で、また自分の中で新たな考えが浮かんできてしまいました。
私はもともと子供が好きで本来は小児科で働きたいという思いがあったのですが、なかなか小児と触れ合う機会もないまま自分は20代後半に入っており、転職するなら今!
この年を逃して結婚とかしたら、しっかり向き合う事もないかもしれない!と思いに駆られ、2度目の転職です。
小児科では無くNICU配属になり当初思い描いていたものとは多少違いましたが、対象は同じ子供と言うことで気合が入っています。
ゆくゆくは、子供から大人まで、相手が誰であっても、その時々で得た知識と経験を元にいつでも相手の立場に立って物事を考えられる看護師になりたいと思っています。
転職するという事に対して、それぞれにいろんな理由があると思います。
条件や希望なんて言えば複数出てくると思いますが、1番譲れない項目がぶれていなければ、きっと何かしら良い経験となる転職ができると思います。
2度の転職を通して思ったのは、転職エージェントの介入には良し悪しがあると言う事です。
看護協会がやっているナースセンターは病院と看護師の紹介の間に金銭の介入がないようなので、ここを利用するのが1番早くて偏りの無い情報がもらえるのではないかと私は思っています。
(関連記事:「小児科と産婦人科の看護師求人とナースの仕事・悩みのまとめ」)
ICU勤務の看護師(インタビュー)
子育て中のため夜勤ができないので、非常勤で働いています。
夫の海外転勤のために大学病院を辞め、帰国後の転勤先で新たに就職しました。
具体的には、もっと集中治療領域、心臓外科領域の知識を深め、何かしらの資格(認定看護師や循環器専門ナース)を取得したいです。
地方ということもあり、気になった病院は数ヶ月しかなかったので、直接病院の人事の方に連絡を取り、見学をさせていただきました。
現在の職場も、ダメ元で直接病院に問い合わせたら、見学日に即採用していただけました。過去の職歴を評価していただけ、希望の病棟にも非常勤として配属させていただけました。
独自のネットワークで得た求人も紹介していただけますし、求人数も自分で探すよりは多いと思います。
その際に、自分の希望(雇用形態、施設形態、勤務形態、お給料、希望部署、勤務可能地など)をきちんと伝えておいた方がいいと思います。
曖昧のままだと、なかなか絞り込めないこともあります。
もし、自分の希望に合う求人が見つからなかったら、ダメ元で直接病院に問い合わせてみるのもいいかと思います。
求人としては出していなくても、採用していただける場合もあります。
特に大きな病院は看護師不足のところが多いので…。あとは、病院見学はできるだけ行った方がいいと思います。
ホームページや求人情報だけではわからない病院の雰囲気だったり働き方だったりがあるので…。
ICUから転職した看護師
ICUから他の診療科に転職した看護師の体験談、インタビューです。
ブラック病院のICUからゆとりのある職場に転職
【大学病院のICU→リハビリ病院】
ICU(重症集中治療室)に配属されていたのですが、緊急入院や急変があるのは日常茶飯事で当たり前なのですが、とにかく人手がたりませんでした。
勤務時間中は患者さんの対応に追われ、勤務時間が過ぎてから看護記録を記入しなければなりません。
有給は取れず、毎日の休憩時間も削られ、業務がどんどん増えていくばかりでした。
休憩も取らずにぶっ通しで20時間働かされたときは、流石に自分でもこれ以上働いたら倒れると危険を感じました。
お給料はとても良かったのですが、精神的にも追い詰められ別の病院に転職を決めました。
転職を決めてからは転職サイトに登録して、給料が下がってもいいから休みをきちんと取れるような条件のいい病院を探しました。
精神的にもだいぶ疲れてしまっていたので、緊急入院や急変が滅多にないリハビリ病院に転職することに決めました。
リハビリ病院では診療の介助などはなく、療養上の世話がほとんどなのでどんなに忙しくてもきちんと休憩は取れるし、有給の申請もきちんとできました。
何より看護師同士の人間関係がギスギスしておらず、いい関係の中でお互いに助け合いながら仕事ができるのが大きいです。
時間や仕事に追われながら、お互いにいっぱいいっぱいで仕事をしていると、心にゆとりがないのでチームで動けないのです。
以前の病院とは比べ物にならない待遇に最初は驚きましたが、これが普通なんだと実感しています。
看護師は忙しい仕事で有名ですが、そのほとんどは病院の業務形態のせいです。
お給料は少し下がりましたが、転職をして正解でした。
三次救急のICUの看護師として勤務して異業種へ
【三次救急 → 三次救急 → 異業種】
(30代前半/女性)
今まで三次救急の病院で働いてました。
手に職を付けたいという理由で看護師になりましたが、現在は違う職種についています。
現在は(三次救急の看護師→三次救急の看護師→)飲食店での勤務をしています。
看護師時代に目指していた看護師像は、誰にでも平等に接する、退院後の生活も意識して動ける看護師を目指していました。
三次救急のICUでずっと看護師をしていました。
入院してくるまでの生活背景には様々なものがありましたが、それに左右されずに誰にでも平等に接するように意識をしていました。
またICUという環境により、長期臥床が強いられる患者様も多数いられましたが、早期離床、早期リハビリ 、退院後のADLの確保を目標に様々なコメディカルとカンファレンスを行い看護を行っていました。
1回目の転職の理由としては、通勤時間が長かったことです。
専門学校を卒業後付属の病院に就職しましたが、通勤時間が長く転職しました。
転職の際には、病院説明会などにも参加しましたが、2つ目の病院では人間関係の悪さと福利厚生の悪さから退職しました。
実際務めてみると、派閥などがあり働きにくい環境でした。
転職の際には実際働いている方にどんな職場かを聞く、クチコミなどを参考にするといいかもしれません。
現在は、看護師とは違う仕事についていますが、看護師として転職する時には、どんな看護師になりたいのか、どんな看護をしていきたいのかをつたえるといいかもしれませんね。
看護師の転職活動は情報収集が大切
【大学病院の救急・ICU → 腎臓内科・整形外科の民間混合病棟】
(30代前半/女性)
今回民間病院に転職をし、配属された部署は腎臓内科・整形外科の混合病棟で正社員として働いています。
勤務体制は三交替であり、その他に早番や遅番がシフトの中にはあります。
私が看護師になった理由は、中学校の時に友達に誘われて、看護の日に看護師体験をしたのがきっかけでした。
初めて患者さんの足浴をした時に、とても嬉しそうに『気持ちよかった、ありがとう』と感謝の言葉を伝えて頂きました。
人の役に立てることってとても素敵だなと思い、この仕事を選びました。
今までの転職回数は1回です。今回は結婚を機に県外に嫁ぐため、今までの仕事を辞め新しい土地で転職活動を行いました。
目指す理想の看護師像はたくさんありますが、笑顔の素敵な優しくて明るい看護師です。
しかしそれだけではなく、患者さんや家族のゴールに向けて一緒に寄り添えることや、患者さんのみでなく家族を含めた看護を行える看護師になりたいと考えています。
転職経験から得たものとして、自分が何を転職に求めているかをはっきりさせることだと思います。
お金なのか、プライベートの充実なのか、人間関係なのか、やりがいなのか等。
面接では、今まで自分がやってきた仕事内容をこの病院でどのように活かすことができるのかを伝える事と、ちゃんと自分の看護観について述べれるようにしておくことが大切だと思います。
これから看護師転職サイトを使って転職される方へのアドバイスとしては、時間をかけてでも病院の情報収集をすること、あとは自分が何を今後したいのかなどを深めておくと良いと思います。頑張ってください。
