看護師の業務内容の問題とは|業務改善で変わるの?
看護師の職場内での業務改善のイロハです。
業務改善の基本

勤務シフト・勤務環境の改善、時間外労働の削減、育児支援の取り組み、業務分担、教育体制の見直しなど多岐にわたります。
業務改善で職場環境が良くなればよいのですが、実際うまく進まない病院・施設は多いです。

現場では看護記録や書類の改善は必要かなと感じています。

時間がかかる業務の順番
①直接ケア
②看護実践記録
③診療等の介助
④診療報酬書類
⑤患者などへの指導
⑥チームミーティング


改善が必要だと思ったら、上司に提案していくことが大切です。


看護師の仕事のアセスメントと計画作りの重要性
作業効率は、事前の計画に左右されます。
よく言われる話ですが、入念にスケジュールを組み立てておく方が、業務効率も良くなるのです。
逆に、無計画に仕事を行うのは禁物です。やみくもに作業を行っても、なかなか結果を伴いません。
作業完了に時間を要してしまいますから、計画は立てる必要があるのです。
ところで看護師の業界には、アセスメントという専門用語があります。
看護の仕事に関する業務フローがあるのです。
その業務フローは数段階になっていて、患者の状況把握が大切という段階もあれば、計画作りという段階もあります。
中でも、後者の計画作りがポイントになるのです。
看護師の方々は、しばしば苦労しています。病院での業務は、多忙を極めるからです。
とにかくやる事が沢山あるので、残業になって苦労している看護師も目立ちます。
しかし、それも計画次第なのです。確かに無計画に行動してしまいますと、看護の仕事で残業になってしまうでしょう。
ですが患者の状況を的確に把握して、自分なりに作業計画を立てると、比較的スムーズに作業を完了できる傾向があります。
無計画に作業をすれば、1時間かかるとします。
しかし計画を立てておけば、せいぜい20分といった具合です。もちろん20分になれば、残業を回避できるでしょう。
看護師のアセスメントには数段階のプロセスはありますが、何よりも計画が大切です。
その計画を立てる為にも、自分が担当する患者の状況は、的確に把握するのが望ましいでしょう。
看護師の業務はハードワーク
看護師って本当にハードワークです。
採血や血圧測定など普段みなさんが見てイメージする仕事だけではなく、見えない所では寝たきりの患者さんに褥瘡が出来ないよう2時間おきに体位変換をしたりオムツ交換をしています。
患者さんの体は痩せている人もいますが、むくみなどで100キロを超える人もいます。
肉体労働の他にも、指導に必要なパンフレット作成やカルテ記入などデスクワークも行います。
病院のシフトは二交代・三交代制が一般的です。
パートや時間制限をしない限り同じ時間に働く事はほぼ無理だと言えます。
同じ時間帯に働けないというのは思っている以上に辛いのです。
看護師のスタッフと「うちら毎日時差ボケだよね、眠いし疲れ取れない」とこんな会話をよくしてます。
人手不足というのもハードワークになっている要因だと思います。
女性が大半を占める職場なので、もちろん産休や育休で不在となっているスタッフが何名かいます。
しかし不在者も病棟のスタッフ数としてカウントされる為、人数はさらに減り有り得ないシフトが完成します。
日勤帯でも人数が少ないというのに、夜勤帯は更にスタッフの人数が減らされます。
もちろん患者数は変わりません。少ない人数で通常業務はもちろんの事、緊急入院や亡くなる方の対応が求められます。
仮眠なんて取れる時の方が少ないです。
人手不足を考えるともちろん有給休暇の申請なんて出来ません。
もし休んだら他のスタッフに負担がかかりますから。
デイサービス勤務の看護師の悩み
現在、パートでデイサービスに勤務している看護師です。出産のため、いったん専業主婦をしていましたが、社会復帰として再就職しました。
子育て中のため、子供中心にして生活しているので、短時間勤務が可能な場所を求めたところ、デイサービス勤務となりました。
5年あまりブランクがあったので、ちゃんと仕事ができるか不安でした。
ブランクがある人、デイサービス未経験でも大丈夫というふれこみだったので、なんとかなるだろうと思っていました。
確かに、医療的な処置、判断する場面はそう多くはありません。
そういった意味では、ブランクがあっても不安なく働けました。しかし、一番の問題は古臭い年配の看護師が多いことでした。
勤め始めてはじめて知ったことでしたが、デイサービスには必ず介護士だけではなく、看護師が必要なのです。
やはり看護師として働こうと思ったら、病院やクリニックなど医療現場がいいと思う看護師は多いです。
デイサービスで働こうと思う看護師は、子供が小さくてフルタイムでは働けないか、定年退職後の年配の看護師がほとんどなのです。
私が勤務し始めたデイサービスでは、なんと70歳代の看護師が業務全般を仕切っていました。
昔の知識をひけらかしての感染対策でした。
手洗い後はペーパータオルなんかもったいない、タオルでも十分、ガーゼ交換時は手袋をしていてはできないから、素手でしろ・・などと言うのです。
時代遅れも甚だしく、本当に驚きました。しかも、それを介護士たちにもっともらしく説明し、実行させているのです。
今は年配看護師の見えないところで、感染から自分の身を守るため、きちんとした感染対策をしています。
施設内感染など問題になることが起こっていないからいいものの、危険を感じています。
できるだけ早く、福祉の職場ではなく、医療現場での再就職をしたいと思っています。
診療報酬の改悪で葛藤だらけの毎日
現在総合病院に勤めて5年目になる看護師です。
地域包括ケア病棟の配属のため、看護体制は7対1以下です。
生活リハビリ中心で、患者様を在宅へ送り出すために看護師が見守り評価する場面も少なくありません。
ADLの向上を目標とするので仕方ない部分ではありますが、時間に追われている際はその待ち時間すらもどかしく感じます。
せめてナースコールにはすぐ対応したい、という思いはあるものの、処置や他患者様の対応に追われてしまい待たせてしまうことも多々あります。
その際はコールした患者様のイライラを受け止め、自身で消化しなければならず精神的に疲弊します。
病棟は政府の方針で診療報酬が改悪された影響で急性期病棟は空床、点数の高い地域包括ケア病棟は常に満床という状況です。
在宅復帰率や入院期限も設けられている為に、在宅ではとても介護は困難と思われる患者様でもショートステイなどを利用して退院される方が大勢いらっしゃいます。
私自身、研修として半年間訪問看護ステーションで在宅介護を行うご家族の現状を見てきましたが、ご家族が多大なる努力をされているか、患者様が快適でない生活を強いられているかの印象が多かったです。
また入院していた病院との連携は、サービス調整会議とサマリーのみであることが一般的でした。
ケアマネージャーが看護職である場合はある程度の専門的情報を仕入れることが可能でしたが、実際は手探りで支援していくことが多かったです。
制度が整っていないにも関わらず在宅医療を推進するのは大変危険です。
患者様の安全、介護者のQOLを考えると現状で破綻しないのが不思議に思います。
看護師は日々様々な葛藤を抱えながら仕事をしています。その一つ一つの声が届き、安心して快適に入院できる制度が少しでも整えばと思います。
意識が無くなる看護師の疲労度!
看護師の疲れについてです。
私が勤めていた脳神経外科は秋・冬が一番忙しさでした。
日勤ですと残業して21:00に終業、夜勤も昼過ぎまで残って働いていました。
3日連続で日勤をして4・5日目が夜勤というシフトの夜勤明けの日のことです。
もう明け方は意識朦朧で疲れすぎて鬱になりそうな気持で仕事をしていました。
そんな時に限って患者の急変です。寒い時期の明け方はなぜか多いのです。
どんなに疲れていても気持ちが落ちてしまっていても、仕事に手を抜くわけにはいきません。
急変の対応をしつつ、他の患者のスケジュールが遅れないよう、1秒も無駄にできない空気の中で仕事をこなしました。
日勤スタッフに仕事を引き渡した後も、夜勤時間中に起こったことを記録にまとめたり、主治医に報告しなければなりませんから、もちろん残業です。
疲労困憊でそのあとはゾンビのような姿で病院を後にしました。
気が付くと眠っていたようで目が覚めて驚きました。自分がアパートの玄関で横たえていたからです。
どうやら玄関で寝てしまっていたようです。
家に着くちょっと前の記憶はあるのですが、そこからの記憶がありません。
きっと私は玄関を開けて倒れるように眠りについたのでしょう。
病院を出たのが12:00頃でしたので、きっと帰宅したのは12:20ごろです。目が覚めたら20:00でした。
7時間半も死んだようにねていたのです。しかも玄関で…春の暖かい日だったことが唯一の救いでしょうか。
まだ若い体力のあるころだったので良かったですが、今は絶対できない、やりたくないと思います。
給料アップよりもQOLのアップを希望!
私は大阪の大学病院の病棟看護師として2年間勤務していました。
給料や人間関係等には全く不満がなく、やりがいもありとても楽しく働くことができていました。
しかし、1つだけ辛くて耐えられないことがありました。
それは、病棟が忙しすぎて、人手不足すぎて、業務が飽和状態になっていることでした。
8時半からの勤務でも、1時間前に来て情報収集をしなければ8時半の看護に間に合わないし、17時までの勤務でも残業が当たり前です。
残業なしの日は1年間に1日あるかないかでした。平均して20時、遅い時は23時まで残業でした。
特に、夕方に受け持ち患者の病状が悪化した時は最悪です。
本来なら夜勤に引き継ぎを行い日勤のみの業務を行いますが、私の病棟は夜勤の人数が少なく多忙であるため、引き継ぐことができませんでした。
急変後の医師の指示や点滴投与等の医療行為を、いくら夜勤帯になっても日勤がしなくてはならないのは大変苦痛でした。
夜勤の日も、基本は1時間半の夜休憩がありますが、忙しい時は一睡もできず昼の15時から翌朝11時頃まで働く日もありました。
唯一の救いは、残業手当がかなりの額で入ることです。
働き始めた頃は、残業手当のおかげでとても高額になった給料を見て大喜びし、残業万歳と思っていました。
しかし、数か月経った頃には日々の残業による疲れがたまり、休みの日はほぼ1日寝て過ごすことが多くなりました。
毎日仕事をして、コンビニでご飯を買って帰り、急いで食べて寝る、というロボットのような日々を送るようになり、少しずつ仕事をするのが辛くなっていきました。
高い給料をもらっても休みの日は1日家だし、使い道がないから給料いらない、その代わり残業がなくて楽な仕事をさせて・・・と思う日々でした。
プレミアムフライデーより有給がほしい看護師
看護師とワークバランス!このキーワードは看護師にとって永遠のテーマだと思います。
近頃、一般企業ではプレミアムフライデーが導入されニュースになっています。
しかし看護師はどうでしょう?病院では365日24時間、患者さんが治療を必要としています。
緊急手術や入院は当たり前。定時で仕事を終わることの方が少ないのではないでしょうか?
看護師となり3年間大学病院で働きましたが、定時で終わった事は一度もありませんでした。
週に3回程度、定時後に仕事を一度切り上げ勉強会や委員会へ参加。
その後、残った仕事(カルテの記録作業、手術入院や検査の準備、服薬管理)を行うという繰り返しで、平均3時間は残業していました。自宅に帰宅してもレポート作業や勉強をが待っています…
特に1年目の時は覚える事が多く大変でした。
休みの日でも仕事後でもプリセプターからメールが来て勉強やレポートの現状報告。本当に気が休まらなかったのを覚えています。
3年目になった頃、ワークバランスを充実させる取り組みが病院で始まりました。
まず委員会の設置。そして残業するスタッフは最近は何時間残業したか用紙に記入するというものでした。
しかし、始まってすぐに長く残業していたスタッフが師長に呼び出されました。
もちろん、それを見た他のスタッフは残業しても嘘の時間を書くようになります。
結局ペーパーワークが増えただけで、残業時間の改善されませんでした。
私の場合ですが、急いで作業した結果腰を痛めドクターストップがかかり転職となりました。
転職後、肉体的な作業は減りましたが…残業は減りません。
看護師にプレミアムフライデーが導入出来ないというのは理解できるけど、有給を使う事は出来るはずです。
医療行為も行えるようになりつつある看護師
看護師という仕事は、状況が徐々に変わりつつあります。
医療行為が可能か否かについて、変化が生じつつあるからです。
看護師は、医師という職業とは異なります。もちろん医者は、患者に対する医療行為を行うのです。
患者の状況に合わせて、適切な判断を下して、医療などを行っていきます。
しかし看護師は、原則としてその医療行為を行えないのです。
病院によっては、例外的に看護師も医療行為を行う事はあります。
しかし、それも医師の許可を得ている事が前提なのです。
ところが、最近は状況が変わりつつあります。たとえ看護師の方々でも、一部の医療行為を行えるようになってきているからです。
ちなみに、まだ現時点では看護師が医療行為を行える状況ではありません。
しかし今後は医療業界のルールが変わる可能性が大なのです。
ですから数年後などのタイミングでは、看護師も医療行為を行えると見込まれています。
なおそれが実現されるまでには、いくつかのハードルもあるのです。
少なくとも、看護師に対する負担は大きくなるでしょう。
業務の幅が広がる以上は、仕事の負担も大きくなるからです。その他にも、いくつかの課題はあります。
しかし医療行為が行えるようになれば、看護業界で大きな変化が生じる事だけは明らかです。
つまり看護師の業界では、たまに色々なルールが変更される訳です。
今後は医療行為だけでなく、色々と状況も変わる可能性があり、さらに看護師の業務の幅も広がっていくと見込まれています。

看護師の仕事探しでは、電子カルテが1つのポイントになります。ここ最近は、医療業界でも電子化が進んでいるのです。
カルテと言えば、従来は紙媒体でした。病院で診察を受けますと、医師が紙のカルテに記入している姿を目撃する事もあるでしょう。医療行為の記録を残している訳です。
しかし最近では、そのカルテも電子化が進んでいます。様々なデータ管理の都合があって、結局は電子媒体の方が望ましいと見込まれているからです。
このため多くの病院は、電子カルテを採用しつつあります。その証拠に、最近の看護師の求人広告は、電子カルテという表現が多く使われ始めています。数年前は、そのような表現さえ見かけなかったのですから、医療業界で大きな変化が生じている訳です。
それで看護師の転職を検討しますと、その電子カルテの操作方法の不安感が生じてしまう事もあります。今までそのような電子ツールを使用した事がなければ、果たして転職先で活躍できるのか、不安になる事もあるでしょう。
それは、やはり勤務先次第です。丁寧な研修を行ってくれるかどうかは、よく確認しておく方が良いでしょう。丁寧にフォローしてくれる勤務先なら、電子カルテの使い方も教えてくれます。
逆に電子カルテの使用経験がある人材は、優遇される傾向があります。使用経験があれば、特に問題なくカルテを操作できると見込まれるからです。そのカルテを使用した事があるなら、転職の際、人事選考にてアピールしてみると良いでしょう。
看護師の方々は、しばしばセミナーに参加しています。そのセミナーにも色々あって、例えば心電図です。大きな病院で働いていると、心電図を見る機会もあります。
心電図を看る時のポイントを学べるセミナーも、たまに開催されています。そうかと思えば、リスクに関するセミナーもあるのです。
患者の生命に関わる仕事ですし、リスクに関して学んでおくのは大切です。セミナーによっては、そのリスクに関する基礎知識を学ぶ事もできます。
上述のようなセミナーに参加するのは、色々なメリットがあります。その1つは、業務効率のアップ、改善です。
看護師の方々は、しばしば業務効率に関する悩みを抱えています。やはり仕事の効率は、良いに越した事はありません。
非効率的なやり方ですと、時間がかかってしまいます。また看護師としての評価も下がりかねません。
ですからセミナーで基礎知識を覚えておくのは、それなりに意味があります。一旦セミナーで知識を覚えておけば、普段の仕事も楽になる事が多いです。
もう1つメリットがあります。いずれ転職する予定があるなら、セミナーに参加してみるのも悪くありません。
やはり病院としては、看護師のスキルを気にしています。医療現場で活躍してくれると見込まれる看護師は、採用される確率も高いです。
セミナーで実践的な知識を学んでおけば、看護師としてのスキルを高める事ができます。という事は、転職に有利な知識を学べる訳です。
セミナーに行くのは、若干手間がかかります。数時間かけて学ぶセミナーも多いです。
しかしスキルを習得しておけば、転職先でも十分活躍できる事も多いです。多少の手間はあるものの、やはり将来を見据えますと、セミナーに参加してみる価値は大いにあります。