中堅看護師の役割とは?看護師リーダーと主任看護師の役割と業務内容
新人だった看護師も数年たつと、新人教育を任されたり、リーダーの役割を任されるようになります。
そして、のちに主任看護師、看護師長へとステップアップしていくことになります。





リーダーは病棟の情況を把握し、的確に指示を与える重要な役割を担います。
リーダー業務のまとめ
・病棟スタッフをまとめる
・医師の指示を伝える
・他職種との連携
・新人看護師の指導
・医師の回診サポート
・退院患者のサポート


主任業務のまとめ
・看護師長の補佐
・他職種との協働
・看護業務の管理・サポート
・スタッフの管理・サポート
・職場環境の改善

一般的には大学病院、地方の中核病院などでは早くて3〜5年で、地方の病院では5年から10年目の看護師を中堅看護師と定義することが多いようです。
結婚、出産、育児で離職し不足しがちな20代後半〜30代の就くことが多い主任看護師。看護師転職サイトでも非公開求人での募集も多くあります。
新人研修から業務に慣れていくまで
無事希望通りの病棟のに配属になり、実習のときにお世話になった看護師さんもまだいました。
私の病棟の新人教育はプリセプタープリセプティー制度で、プリセプティー4人にプリセプター3人でした。プリセプティーのうちの1人は4年目の看護師さんでした。
はじめの一週間は、新人全員で受ける研修でした。病院内を知るためのオリエンテーションや電子カルテの使い方、マナー研修や薬剤部、栄養科など各部署からの説明などを受けました。
一週間経つといよいよ病棟での勤務に入ります。病棟でもはじめはオリエンテーションでした。そのあとは簡単な業務に、プリセプターと共に入ります。
コール対応やルーチンの業務を中心にひとつずつ覚えさせてもらいました。採血業務や注射の業務に入る前には、また新人全員が集まって研修をしてから病棟で実践する流れになっていました。
学校では遥か前にやったことだったので、直前に確認することができたので安心して実践することができました。
プリセプターにつきっきりでの業務から、チームに少しずつ入っていきます。(私の病棟はチームナーシングでした)チームの中で業務をしていきます。
6月ごろからは夜勤に入り始めました。はじめは三交代制で夜勤に入り、普通四人夜勤の所、5人体制で夜勤に入りました。
人数の少ない夜勤ではじめは+1人として扱ってもらえたのはとても安心できました。人によりますが、3回くらいは+1人として夜勤しました。
そして業務に慣れていきました。
1年目のおわりにはケーススタディーをやり、新人同士で発表会がありました。
2年目に入るとリーダー業務に入り始めました。
このように、ゆっくりと研修してもらうことができ、安心して業務に入り、慣れていくことができました。
新人看護師の立場から
どんな職種でも言えることだと思いますが、先輩のアドバイス通りに仕事をしても、ほかの先輩から注意されることは多々あります。
分からないことを先輩に聞いて行動したはずが、ほかの先輩からしたら意味がわからなかったり、根拠が分からなかったりと言われることがあります。
もちろんアドバイスを貰ってからは資料や参考書を見ながらアドバイスも含め考えてから行動しています。
しかし、人によって考え方や行う看護は異なってくるものなので、違う意見を出されることはあります。
それは仕方なの無いことで次からはそのような考えもあると意識づけることが出来ると思いますが、中には行ったことに対する理由(他の先輩からのアドバイスを含め自分が考えた根拠)を言おうとしても遮って、注意してくる人がいます。
大事にしたくないため、聞き入れて次そうすると、今度は違う先輩から注意を受け…の繰り返しです。
指導については統一化してほしいと思うことが多々ありましたが、それを言えないのが下の立場にいる新人です。
黙って受け入れるしかないのか…と思いながら仕事を今でもしています。
新人として経験も積み、自分の判断で看護を行うことももちろんあります。それさえも批判する人はいます。
しかしほかの人に伝えるといいのじゃないかという答えが帰ってくることもあります。
看護師は命と関わり深い職種です。
先輩達の成長してほしい、事故なく仕事をしてほしいという気持ちももちろん分かりますが、新人の思いにも尊重した対応が指導では必要だと感じました。
看護師6年目、理想の看護師像とは
こんな看護師になりたいと学生の時には思っていましたが、実際看護師になり経験を重ねていくうちになりたい看護師像は無くなりました。
看護師を辞めたい、なぜ私は看護師をしているんだろうと思うようになっていきました。
出来ることも増え、たくさんの患者さんに関わることが出来、本当に楽しいと思うときもありました。
しかし、楽しくてもどうしていいかわからなくなる時のほうが多くなってしまいました。
急性期の病棟で、毎日患者さんは亡くなっていく。もっとこうしたら、患者さんやご家族の人生は違ったのかなって思い、考えることが仕事の時だけでなく、家へ持ち帰るようになりました。
そうしていくうちに、看護師はもうしたくないと思うようになりました。
その時、入院患者さんの中に施設で働く看護師さんがいました。
その看護師さんに、うちで働かない?と言っていただき、施設を見にいくと、いきいきと働いているスタッフと、楽しそうに笑っている利用者さんがいて、一度病棟外の景色も見てみようと思いました。
転職することに決め、病棟や修学旅行の添乗ナースなど、色々な看護師の仕事を経験しました。
現在は学生時代に絶対ならないと思っていたクリニックの看護師をしています。
患者さんの人生の前に、自分の人生を考えて余裕がないと、患者さんの人生を考える事は出来ないのではないかという結論に達したため、仕事とプライベートを両立出来るところで働いています。
毎日楽しく、患者さんとかかわることが出来るようになりました。
一度自分人生から見直すことがとても大切だと実感しました。
先輩ナースからのアドバイス
まず、仕事がうまく出来ません。時間も他の人よりかかってしまいますし、凡ミスが多いです。
ミスそのものより、先輩から怒られる事が怖く、自分の医療への責任も薄いです。
ミスが多いため、同じ新人ナースの中で私は先輩から風当たりが強かったです。
憧れて一生懸命勉強して入った世界なのに、毎日が憂鬱でした。
患者さんからもトロイと怒られ、また先輩からも怒られる…。
そんな時にひとりだけ親切にアドバイスしてくれた先輩が居ました。
みんなアッサリと滞りなく仕事をしているように見えるけれど、先回りして準備してるんだよ、と。
患者さんの疾患名や状態、投与している薬などを頭に入れておくのは当たり前で、電子カルテに入院登録されたら、過去の入院履歴をチェックし、ベッドの調整、配薬ボックスを用意しておく。
これなら患者さんが入院当日にバタバタしなくて済む。
患者さんの疾患名、状態から、これからこの患者さんはどういう傾向になりやすいか、先回りして予測する。
そうして滞りなく仕事が出来るように、みんな頑張っているんだよ、と先輩は教えてくれました。
目からウロコでした。
みんな私より器用で頭が良いからだと思っていた事が全て努力と気遣いから生まれていたなんて。
それからは私は考えを改め、患者さんの立場、現場の流れの予想と、それへの備えを徹底しました。
結果ミスは減り、時間をかけずに業務をこなせるようになりました。
人間関係も円滑になり、職場が楽しくなりました。
アドバイスしてくれた先輩に本当に感謝しています。
尊敬できる先輩ナース
(女性・20代前半)
私の同期も職場の人間関係が原因で3年目で仕事を辞めました。とある先輩から冷たい態度や影口を言われていたようです。
私も同じ部署でしたが、その先輩は私には特に冷たい態度はとっていませんでした。
どうやらその先輩は毎年新人の中から一人目星をつけて、その子にだけ冷たく当たる人だったようです。
同期の友達とは何度も食事に行き、グチや悩みも聞いていました。
しかし、結局は退職することとなりました。力になれなかったことがとても悲しかったです。
それから私は今まで以上に同僚や後輩に対する自分の態度を見直すようになりました。
まさに人の振り見て我が振り直せです。
仕事をしていると忙しかったり、イライラしているとつい怒り口調になってしまいがちですが、こういう態度は思っている以上に相手を傷つけてしまうものです。
先輩が怖い→後輩は相談、報告ができない→伝達不足はミスにつながる、という悪循環を生みます。
ミスをしないためにも普段から他のナースとコミュニケーションをとることはとても大切だと思います。
仕事の話だけでなく、世間話もできる仲になると、仕事もグンと楽しくなります。
私が新人の時、プリセプターについてくれたのがベテランでチームでも責任ある立場にいるAさんでした。
Aさんは私からしてみれば、話しかけるのも緊張してしまうような立場の人でしたが、以外にもよく話しかけてくださいました。
仕事の悩みはもちろんですが、一人暮らしはちゃんとできているか、夜眠れているか、彼氏とはうまくいっているかなどプライベートのことも話すようになりました。
私の事を気にかけてくれているという事が嬉しかったです。私はAさんを尊敬していましたし、頼れる存在になりました。
私もよりよい仕事環境を気づくためにも他のナースとコミュニケーションをとって、より働きやすい職場にしていきたいと思っています。
看護師になって良かったと思える瞬間
手に職を持っている母を幼い頃から尊敬していましたし、なりたいと小学生の頃には卒業文集に書いてました。
いつも母は楽しそうに患者さんとの出来事をよく話してくれていたので、こんなに大変な仕事だとは思いもしませんでした。
正直、業務の疲れから何度も辞めたいと思った事はあります。
しかしそれ以上に患者さんから貰う言葉や笑顔が好きなので辞まる事が出来ません。
看護師一年目の時はプリセプターに色々指導されながら業務を覚えていきます。
もちろんプリセプターの中には怖い人もいれば優しい人もいます。私のプリセプターは病棟一怖くて有名な方でした。
たくさん叱られる中、それを見ていた患者さんから励ましの言葉をもらい精神的にとても救われたのを覚えています。
入院の患者さんの大半は祖父、祖母と同じくらいの年代の方なので、孫の様に感じてくれたのかもしれません。
例にあげると「仕事始めは誰だって上手くいかないんだから、俺の腕で点滴の練習なりなんなりしろ」や「ゆっくりでも丁寧に対応してくれている看護師さんが好きよ」などです。
この様な言葉をかけてもらう度に、早く一人前になっ恩返したいと思いました。
7年目になった今、出来る技術やケアが増えたので昔よりは良い看護が出来ていると思います。
今後も患者さんが安全安楽に入院生活を送る事ができるよう、知識と技術の向上に努め看護師を続けていきたいと思います。
プリセプターで新人教育
(女性・30代前半)
うちの病院は離職率が高いため、毎年4月頃になると新人教育について部署内で会議も開かれています。
離職率が高いと言っても今の職場は昔に比べてとてもアットホームになってきていると思います。私が新人の時はそれはもう恐ろしい世界でした。
怖い先輩だらけで陰口を言われたり、教えてくださいを言わないとやり方や物品の位置を教えれもらえなかったり…。何回泣かされたことか(*_*)
今はそれに比べたらすごく優しく指導していると思います。私自身も怒らない、責めないをモットーに教育しています。
しかし、指導は難しいもので、怒らな過ぎても、自己学習をせず、根拠や知識のないままに看護を行うような看護師になって欲しくはありません。
看護師は命を預かる仕事ですから責任は大きいです。また、医療は日に日に進歩しているし、ガイドラインが変更されることもあるので何年目になっても勉強は大切です。
私が気をつけていることは、プリセプティと仕事以外の話もしてコミュニケーションを取るようにしています。
たとえば休日をどう過ごしたとか、ご飯はちゃんと食べているか、夜は眠れているかなどです。
休日はストレスを発散してほしいし、食事や睡眠が十分にとれていないと体も心も疲れているサインだと思うからです。
患者さんから信頼されるような看護師を目指そう、生き生きと輝く看護師に、を目標にして今後も新人教育に力を入れていきたいと思っています。
スタッフのまま頑張るか、看護師主任・看護師長を目指すか
(女性・30代前半)
働いている病院や施設によって異なるかもしれませんが、しばらく臨床、患者さんサイドで働き、ベテランになってくると、新人教育にたずさわらなければなりません。
また将来主任や看護師長になるために、またいない時の代行として仕事をするようになります。
そのための研修も増えてきます。その時に、私は自問自答しました。
自分は人の上に立って仕事をしたいかどうか、そしてとても長くそれについて考えました。他人によってではなく、自ら考えました。
なぜなら、医療の最前線のような大きな病院で仕事をしていたからです。大きな病院には大きな病院での役割があります。
もちろん、小さな病院でも主任や師長はいます。しかし、上に立つスタッフも他より多いし、また他より早く若くして回ってくる可能性が高いのは見ていてわかりました。
だから、若いうちから考えさせられました。私はやはり上に立つよりずっと臨床でスタッフとして働き続けたいと思いました。
上に立つ人になりたくないのなら、この病院にいてはいけないように思いました。なぜなら、ベテランスタッフはいなかったからです。
ベテランの看護師はほとんど師長や主任になっていたからです。最前線のような病院で働く時は早くからそれを念頭に置きながら仕事をすべきだと思いました。
主任や師長の業務は、患者さんサイドはもちろん、あと医師との調整や、他部門との連絡など、また別のデスクワークのような仕事も増えてきます。
小学校で言えば、教壇に立って直接子どもに授業を教えるかどうかていうことに似ています。
助産師や保健師になるかどうかとは、また別問題です。
ブランクが不安、でも復職したいキャリア7年の看護師
(女性・30代後半)
つらいこともあり決して楽な仕事ではありませんでした。
しかし、頑張って働き、ある程度、知識と経験も得て一通りのことは何でもできるようになりました。
しかしその後、結婚退職をして子育てし、かなりの年数がたちました。15年またはそれ以上になります。
そろそろ子どもたちの学費もいるようになり、働きにでたいのですが、看護師として復職することへの不安がとても強いです。
他の責任の重くない職業に就こうかとも思い探してみました。
しかし、自分には医療の第一戦でなくても、医療または介護などの現場で、病める人のために働きたいという気持ちがまだあり、自分のできることは他にないと最近感じています。
それとは反対に医療の進歩やシステムの変化、また技術面の再確認、技術に関しても最近では多少なりとも方法が変わっているだろうと推測します。
それに自分がついていけるのか、もちろん勉強しなくてはなりません。
この年で復職する時、また経験が7年ということで、復職した時まわりからはできて当たり前だと思われるでしょう。
それを考えた時、自分がどういった現場で仕事をすべきかとても悩みます。
看護師には、病院、または老人施設、または訪問看護のようにさまざまな現場があります。
今もなお医療従事者不足が問題になっています。外国からスタッフを雇う施設や病院もあります。
それを聞くと、私でもまだ何かできるのではないかと思います。
看護師五年目中級ナースの悩み
看護師の五年目は初級を過ぎ、中級ナース扱いで、責任のある仕事を任されることが多くなります。
具体的にはその日の病棟のリーダーや、病院の感染予防の勉強会の係や後輩や学生の指導などです。
休日には定期的に勉強会にも足を運ばなければなりません。
そして、学んできたことをカンファレンスで披露し、病棟全体の看護の質の上昇に努めます。
看護師はずっと憧れていた職業で遣り甲斐も感じていますが、そろそろ他の病院に移ったり、結婚などで辞職する同期も出てきて、「自分は彼氏もいないし、果たして仕事だけが人生のような現状でいいのか」と云うような現状に対する疑問も感じています。
ほとんど無趣味の私は休日もテレビを視たり、仕事の資料をまとめたりして過ごしていますが、同期や同僚は積極的に旅行やショッピング、習い事をしています。
家にこもってばかりでは出逢いもありませんし、気分転換にもなりません。
仕事も好きですが、人並みに恋愛して、結婚したいという希望も捨てることは出来ません。
管理職に就いている上司は独身が多く、やはりバリバリ仕事をこなしてきたイメージです。
自分も看護師として、上へ行けるとこまで行ってみたいという望みもありますが、人並みの幸せも欲しいという葛藤を今、感じ始めています。
仕事だけではなく、自分の女性としての人生をどう送っていくかも、これから考えていきたいと感じています。
看護研究が悩みの種の中堅層の看護師
(女性・30代前半)
しかし、責任が大きくなった立場になってくると、自分の勤務以外に病院に出向くことが多くなり、それが悩みです。
師長も色々な行事や学生が来る日なども調整して勤務を作ってくれますが、看護師も不足しているので、全て希望を取る訳にもいかず、必然的にそうなってしまうのです。
私が一番時間外以外で大変だなと思うことは、今は参加している看護研究のことです。
これは約半年の計画で進めていますが4人のグループで、テーマを決めて研究を進めてまとめる、この作業が非常に難しいです。
また4人の勤務をそろえることができないので、誰かは必ず夜勤前か夜勤後の参加ということもありますし、休みの日にきて看護研究に参加するということもよくあるのです。
看護研究は毎年のことではなく、何年かクールで全員に回るので、仕方ないという気持ちでやっていますが、それでも研究が行き詰ったりするとやはり、何で研究なんかと思ってしまいます。
ただ研究をやりきったら、本当に充実感があるので、それを目標に取り組んでいます。
仕事をするうえでやはり悩みとなるのは、この勤務外の出勤ですね。
これがなくて、きちんと報酬が出る勤務時間内にすべて終わらせることができるならば、もっとモチベーションは上がるような気がします。
また給料という形でもらえるなら、看護研究の努力も報われると思います。
新人指導、本当にその指導その子に合っていますか?
(女性・30代前半)
2人目の新人指導にはかなり手こずりました。
学生時代に臨床指導をしていたため、彼女のことは知っていました。大学の指導員も手をわずらわせ、何度も相談を受けたことがあった子でした。
就職してからプリセプターはあらゆることを教えなくてはなりません。仕事内容は勿論社会人とは何かに至るまで、私は彼女に伝える時間に費やしました。
しかし勉強はしない、患者様には暴言を吐く、無断で休むなど周囲もお手上げでした。
他のスタッフからの苦情はプリセプターである私に一挙に向けられます。それでも何とか育てたいと必死に彼女と向き合いました。
本当に少しずつ少しずつではありますが、時間をかけて彼女も変わろうと努力していました。
4月に入社し、新人たちが夜勤に入っていく中、彼女だけは夜勤に入ることが出来ずにいました。
日勤中は態度もよくなり、学習する姿勢もあり、周りのスタッフともコミュニケーションを図れるようになりました。
11月になり許可が出たため夜勤をするようになりました。夜勤中は彼女の様子を知ることは出来ません。
私は毎回一緒に夜勤をしたスタッフに様子を聞くようにしていました。
夜勤は日勤に比べ、仕事の仕方も、判断も委ねられる責任が大きくなります。彼女は夜勤になると一生懸命になることをやめていました。
周りの目が少ないぶん、ナースコールはとらない、机の上で寝る、記録はお粗末、手を抜くことをやめませんでした。
しかし私と一緒の夜勤だけは別でした。日勤同様一生懸命です。
その様子を見て、夜勤を一時辞め、日勤指導も他のスタッフに任せてみてはどうかと上司に相談しました。
上司も同意してくれ、日勤だけの勤務に戻りました。指導するスタッフも一生懸命でしたが、彼女の態度は変わりません。
私が休日から出勤すると、ある日突然「やめまーす。」と言って辞表を提出したそうです。彼女の態度を見て、誰も止める人はいなかったそうです。
私はとても反省しました。1人目の新人は順調に育ちました。
同じように関わったつもりはありませんでしたが、どこかで比べていたのかもしれません。
『プリセプター』の制度に縛られて、彼女の可能性を見いだせなかったのかもしれません。
もっと初めから周囲を巻き込んで指導していれば、違っていたのかもしれないと思いました。
新人指導は新人の数だけやり方があり、どの方法が最適か早い段階で判断することが求められると学んだ事例でした。
うまくいかなかった若い看護師の指導
(女性・40代前半)
総合病院の中でいくつかの科を移動で渡り歩いてきて、気が付くとすでに中堅の頼られる看護師で存在になってきていました。
若くてまだまだ経験の浅い看護師からすると、私が同じ時間帯に勤務しているというだけでも、精神的にかなり落ち着くそうです。
そのようなこともありいよいよ看護師長から病棟の看護全般のスキルアップのために指導的な地位を拝借しました。
これまで一つの病院でずっと勤務をしてきて、若い看護師を積極的に指導してほしいというのですから、これほどうれしい言葉はありませんでした。
決して熱血指導というわけでもない、かなり冷静にこれまでの自分の経験と照らし合わせてこのようにした方がいいということを若い看護師たちにその都度伝えるようにしていました。
ところがなぜ看護学校で教わったこととまるっきり違うことを今さらさせようとするのかという意見や、効率重視になりすぎていないかなど思わぬ反発がありました。
いったん自分の身につけた技術に対して何かと意見を言われるのは今の若い世代にとってはありがたいことというよりも、ただうっとうしいことでしかないということがわかり、あまり口出しをしなくなりました。
しかし本来なら看護師がより高度なケアを貪欲に習得するべきですし、その技術を目の前で見る機会があれば真似て見ようとするのが自然だと思います。
自分なりのスキルで何となくできていればいいというのではそれ以上の成長も見込めませんし、つくづく愛想が尽きてしまいました。
看護師リーダーあるある
(女性・20代後半)
リーダーあるある。私の経験の下、起こったあるあるネタです。
是非そうそう!と共感してもらえるとうれしいです。
1.リーダーデビュー限って、インシデントやステルベンになる。
初っ端から、予想していない出来事が舞い込むと、ただでさえ、緊張しているので、頭の中はてんやわんや状態。
何も仕事がつかなくなりがちです。こんな時こそ、一呼吸し、一人で出来事を抱え込まないように、「報告連絡相談」です。
2.リーダーを終えた日の入浴やトイレタイムなど、リラックスした時に残した業務に気づく。
フーッとしている時に限って「ああ!」ってなった経験はありませんか。
私はリーダーに慣れた頃に連続して起こしていました。
一番思いだしたのは、シャンプーの時。泡を流しながら、よく思い出して眠れない夜を過ごしていました。
その後、やり残しや忘れがないように、自分なりのtodoリストで乗り切りました。
3.幹事なのに、リーダーになる。
歓送迎会や新年会、忘年会の幹事役ありますよね。
店の手配や出席者確認、夜勤用の差し入れなど、やることがあるのに、なぜかリーダー。
同じ所では、委員会や研修会の参加があるのにリーダー。もう、運がない、と諦めるしかありません。
4.リーダーになると、やけにテンションがあがる。
朝からモチベーションあげないと夕方まで持ちません。
余りにテンションあげすぎて、同僚から距離を取られることも。でもイライラしたリーダーだと職場の雰囲気もイマイチなので、私は明るくするように心かけています。
その分、エネルギー消費が激しいので、食事休憩では、甘いものをガッツリ頂いています。
5.生理の時に限ってリーダーになる
これは私だけかもしれませんが、女性のサイクルのように受け持っています。
最近はそろそろかな、と予感しながら、心の準備をして出勤しています。
まだまだあるあるネタはありますが、リーダーって担当になっただけで緊張感と責任感でプレッシャーなるものです。
だけど人には経験が必要。経験と努力を糧に成長します。
10年目の看護師キャリアの悩み
(女性・30代前半)
看護師といえども皆人間。それぞれ、皆異なった価値観で生きています。看護観も同じ。皆、それぞれ違った看護観を持っていますし、そへが当たり前です。
ただ、病院と言う組織の中でチーム医療を提供しているわけですから、ある程度方向性が合致していることが大切なんですよね。その辺の難しさを、最近、痛感しています。
新人でもなく、ものすごいベテランでもない。ある程度経験を積んできた中途半端な立場だからこそ、悩むのかもしれません。
いろいろ考えていると、不思議な話ですが「普通」がわからなくなってしまうんですよ。私は、ある意味この「普通」の感覚を失わないことが、精神科の医療では必要だと思います。
スランプに陥った時に考えてしまうのが、私自身は精神科以外での勤務経験がないと言うことです。
この 10年間、私なりにベストを尽くそうと努めてきましたが、このあたりで別の科を経験するのも良いのではないかと思っています。もちろん勇気も必要ですが…。
新人の時と同じ気持ちになって、 1から全て吸収していくつもりで行けば、これから私なりに学んでいくことが可能ではないかと思うのです。
何歳になってもある程度希望の転職ができるのが、資格職の強みですし。
最終的には新しく得た経験を精神科医療の分野で活かしたいんです。そんなことを考えながら、時々看護師求人サイトを覗きつつ日々の業務に励んでいます。
看護師はロボットではない
(女性・50代前半)
大半の看護学生は卒業後、わりと大きな総合病院に就職して「テレビドラマのような出来る看護師になろう…」と胸を膨らませ、やる気まんまんで就職してきます。
そんな新入職員を医療現場はゆっくり育てる環境はありません。
「駄目だしはせずに褒めて育てる・生育時代を考慮した指導」なんて言われてますが、現実は右も左も理解できない新入職員に入職2〜3年目の先輩看護師を指導看護師(プリセプター制度)として世話をさせて、残念ながら育たないばかりか、二人共倒れにしてしまう事もあります。
看護の現場は、常に進化していく医療についていくために休日や仕事終わりに「研修」という名の賃金が発生しない就労や、「看護研究」という名の途方もないぐらいのストレスを与えています。
「みんながやってきた」と上司は言い、看護研究や研修参加を活発に行う看護師が「優秀」みたいな空気を職場にただよわせています。
他の職種ならパワーハラスメントと捉えられても仕方ない現状です。
頑張る看護師は疲弊して、ある日突然退職したり、体調を崩したり、酷くなると心療内科の門をたたき、内服薬が手放せなくなるケースも見てきました。
看護婦から看護師になったから、知識は医師並みになければいけない…。
変な自尊心を植え付けられて、今の若い看護師は大変です。看護師の基本である「優しさ、傾聴」などの患者のメンタルを癒やす時間は限られています。
AIの時代です。看護師もロボット化していく日がくるかも知れないと 先輩看護師として心配しています。
看護師のキャリア
(女性・20代後半)
しかし実際のお給料は他の職業と比べると地位が高いものとはいえず、お給料も2、3年のうちはいいお給料をもらっているものでもありません。
ミスがあってはならない環境で他の職業よりも断然と厳しく、精神的なプレッシャーに追い込まれることもさながら、一瞬の判断のミスも許されないのです。
キャリアは年々積み上げていくにつれ出来上がっていき、達成感ややりがいは相当なものがあり、仕事が好きになるひともでてくるものです。
しかし、6年経って誰からもすごいと言われた看護師でも、あくまで人間。膨大な知識は少しずつ忘れ去られるもので、ベテランの看護師も新人ナースが覚えてきた薬の名前、効果を聞き直してしまうということもあるのです。
私が新人だった頃に起こった実際の話ですが、8年経った美人な若いベテランナースがいました。
周りからは賞賛されるほどの検定を受けたナースでしたが、完璧な人などいないという事実を突きつけられたことでした。
人間は忘れてしまうのです。
重要なことだけを覚えて仕事にいかに支障が出ないようにすればいいかを考えて仕事すれば悪いことはありませんが、確認や知識が必要なこの職業では、安全を守る上でこういった作業は毎日欠かせないことです。
キャリアは経験で積み上げられた知識と行動であり、それを新人に手ほどきできるようになるのがキャリアを持った看護師と言えるのでしょう。
実際にどういった動きをしたらいいのかを教え、考え方や動き方、一番重要なのは判断の仕方を教えることこそ真のベテランナースと言えるのではないのでしょうか。
看護師不足で残業と夜勤のオンパレードからの転職
(女性・20代後半)
2008年、ある看護師さんの死が『過労死』と認定されてからは私の以前の勤務先でも残業対策が取り入れられるようになりましたが、実態は変わりませんでした。
あくまで「残業対策」と謳っているだけ。
残業時間を減らすために、「定時になったら帰りなさい」と言われていましたが、山積みのカルテ、鳴り止まないナースコール、「帰るの?」と冷たい視線を送ってくる先輩、こんな状態で帰るなんて無理に決まっています。
私たち中堅看護師は定時になったらタイムカードを押して資料作成をしたり、新人の教育指導方法について師長と会議したり。もちろん、ナースコールの対応も。
そう、つまりタダ働きをしていたんです。
本当の私の残業時間は月60時間行くか行かないかのギリギリライン。人出不足のため、夜勤も多い月で約18回と必然的に多くなっていきました。
「せめてあと2人で良いから、看護師が補充されたらなぁ…」と毎日のように泣きながら仕事をしていました。
上司に訴えかけても「はいはい」と聞き流されだけ。変わらない環境に限界を感じ、もう転職した方がいいのかなー…と、思い切って転職を決意。
転職支援サイトに登録し、自宅近くの総合病院・心療内科を紹介していただきました。
トントン拍子で面接まで進み、無事に採用される事になりました。
新しい職場で働き始めてからは夜勤回数も格段と減り、看護師スタッフに余裕があったので残業をする事なく帰ることができています。
「え?こんなに仕事って楽しいっけ?」と感じるほど、イキイキ働く事ができています。
本当に転職してよかった!
看護主任から転職
(女性・30代後半)
患者様はやはりお年寄りが多く支えたり、抱き起こしたりと重労働で腰痛やストレッチャーが足にのり骨折といった身体に辛いことも日々の業務では多々ありました。
良い条件で転職するのであればやはり経験値が高いこと、スキルを高める日々の努力と目に見えることと言えばやはり役職が説得力がありアピールできるかと思います。
主任看護師や看護師長など大きな役職につくとやはり負担が大きく、責任ものしかかり大変しんどいものではあります。
しかしそれが転職には大切な要素だとつくづく感じました。その上年齢と共に自身の体力も落ちてくるものです。
より良い待遇で自身の身体に優しい職場を考える、これは大変重要なことです。
しかしながら年齢とともに転職での条件と言うのは悪くなることが多いと言うのも現状です。
だからこそ多くのツールを利用して多くの方の声を聞いて参考にするのです。さまざまな交渉も得意な方もいるでしょう。しかしながら苦手な方もいるでしょう。
交渉が苦手なために待遇がスキルに比例しないなんて納得も行かないでしょう。
不満を抱きながら長く働くのは難しいように思います。
だからこそ看護師専門の紹介サイト(看護師転職サイト)に登録し色々とサポートしてもらうのです。
日々の要望や悩みも聞いてくれますし、尚且つサイトのスタッフが間に入って色々と対応してくれますのでトラブルも回避できるでしょう。