保健師の転職サイトのおすすめ
保健師の仕事とお勧めの転職サイトのまとめです。
保健師の職場と転職事情について

行政保健師・・・市町村・保健所などで勤務。公務員。全体の約60%。
産業保健師・・・大企業の医務室で勤務。全体の約5%。
病院保健師・・・病院・診療所で勤務。全体の約26%。
学校保健師・・・学校・専門学校の保健室に勤務。全体の約9%。


学校保健師は公立学校で働く場合は、同時に養護教諭を持つことで保健の先生になります。
産業保健師は給与が高いうえに休暇も取りやすい傾向にあるため、転職先としても非常に人気があります。


保健師としての求人自体は、看護師の有効求人倍率の約2.5~3倍と比較すると低く、おおよそ1倍前後で推移してます。需要と供給のバランスが取れているといってよい状況です。

保健師の仕事と役割
保健師は、子どもからお年寄りまで対象も多岐にわたり、専門職として科学的な知識と技術で的確に判断を下さなければいけない場面も多々あります。
同じ職業の人だけでなく、いろいろな職種の専門家とチームを組んで仕事をしなければなりません。
あらゆる健康レベルの人たちと接する職業なので、保健師が健康で心にゆとりがなければなりません。
保健師は、さまざまな価値観をもつ人たちと関わっていき、その人たちの考えや生活を尊重しながら、どのようにしたらより健康な生活が送れるかをともに考えて支える職業です。
自分の価値観を押し付けるのではなく、相手の価値観も受けいられる柔軟な思考と人間性が重要になってきます。
地域の人たちがどのような生活をしていけば、より健康な生活が送れるのか、理論に基づいた科学的裏づけをもって判断できることが大切です。
地域の人たちがその人らしく生きていくためには、どのような支援が必要なのかを客観的に見極めることが求められます。
経年的データの分析から、年齢や地域の特徴等を考慮して今後起こりうる疾患等を予測する力も必要です。
保健師の仕事は、幅が広く奥が深いのです。
ですので、新しい情報を常に取り入れていかないと、時代のニーズに追いついていけないのが専門職の仕事といえます。
また、医療系などのチームを組んでいろいろな人たちと協力し合って、仕事をしていく場面が数多く存在します。
チームで知恵を出しあって努力することが大切です。
市役所の保健師としての役割
1.市役所での保健師の役割
私は保健師として市役所に3年務めました。
市役所では、乳幼児から高齢者まで地域の人々の健康のために様々なケアや支援を行っていきます。
私は助産師の資格も持っていたのもあり、母子担当に配属されました。
2.両親学級の開催
私の地域では、市役所の部屋やスペースを借りて、定期的に両親学級を行っていますが、そのときに主催する側として、指導や説明内容、流れなどをすべて企画し実施していきました。
最初は慣れなくてとまどうこともありましたが、回数を重ねるうちに企画するのが楽しくなりました。
実際に沐浴の練習には指導やアドバイスに当たったり、妊婦さんやパパさんで悩みや相談がある場合もあるので話を聞いたりもしました。
最後は、参加できてよかった!という声もたくさんありやりがいを感じることができる仕事でした。
もちろん改善点も指摘されるのでそれは次に生かすようにしていました。
3.新生児訪問
赤ちゃんが生まれると出生届が出されますがそのデータをもとに、赤ちゃんのいる世帯に連絡をとり1ヶ月以内に新生児訪問を行って、赤ちゃんの状態をチェックしたり、子育ての悩みをママさんと共有する時間を持ちます。
だいたい1時間ほどが目安になります。赤ちゃんの計測を行うので体重を測ったり、反射運動が正常かどうか、全身状態を観察したりします。
また日中一人で子育てをしているママさんも多いので、市が提供している子育てサービスの案内も行います。
4.1歳半検診など
私の地域では、1歳半からの検診を市で主催し行うことになっています。
当日は混雑が予測されるので、受付から、簡単な成長チェック、身体計測、相談などをスムーズになるべく時間内に終わらせるように心がけています。
地方自治体の保健師業務について
(30代前半/子持ちの専業主婦)
私は地方自治体の保健師として働いております。
地方自治体の保健師の業務内容としては、それぞれのライフステージの住民の皆様に対して健康を維持増進するための働きかけを行っています。
主たる業務内容としては、お子さんに対しては、乳幼児健診や育児・就学相談、成人の方に対しては特定健診・特定保健指導等、高齢者の方に対しては介護保険の認定や相談などを行っています。
また全年齢を対象に、障害者支援を行ったり、妊婦健診や母親学級等の妊産婦支援を行ったり、その他にもポヒュレーションアプローチとして、健康の維持増進を目的とした教室やイベントなどを企画して行っています。
私の所属する自治体では、生活保護受給者の自立支援なども保健師も他の専門職などに混ざって行っています。
看護師業務との違いとしては、まず対象者の違いがあります。
看護師の支援の対象者は、病院に来た患者様であり、保健師の支援の対象者は自治体に暮らす住民全体になります。
また、支援する期間にも違いがあり、看護師は患者様の来院中または入院期間中に集中したケアをおこないますが、保健師は対象者の方がその自治体の住民である限り支援を続けます。
また給与面については、地方公務員という立場になりますので、安定はしていると思います。
しかし、官公庁ということで、いわゆるカレンダー通りの勤務になり、夜勤などもないため、自治体にもよりますが、収入は看護師よりも低いと思われます。
また仕事をしている住民の方に向けたイベントなども開催するため、土日祝の出勤が月に1度くらいのペースでありますが無給です。
保健師の仕事と転職(体験談)
私は保健師の資格を持っていて、いつかそれを活かして働きたいと思っていました。
ただ、最初は看護師としての知識をつけるため、病院での勤務をしていました。
病棟で5年ほど経験をし、基本的な看護技術や知識は身についたと思います。
病気で入院する方をみる度に、病気になる前に健康管理をすること、予防医学の大切さを実感し、保健師として健康指導等をしたいという気持ちが強くなりました。
病院で働きながら健診施設での保健師の仕事などを探していましたが、なかなか募集が無く、あったとしても実際は採血や検査等看護師の業務がほとんどで、健康指導には関われないものが多かったです。
そんな時、インターネットで、企業内の健康管理室で保健師の求人をしているのを見つけました。
企業保健師についてどんな仕事内容か分からなかったのですが、社員の方のメンタルケアや健康管理、健診の実施など、自分の興味のある分野に近いことが分かりました。
是非応募したいと思って、広告を出している会社を通してエントリーをしたのですが、保健師の経験が無いと応募は難しいとのことでお断り・・・。
残念な思いをしました。ですが、その後もインターネットに掲載があったので、別の会社からエントリーをしたところ、なんと無事通過し、面接に進めることとなりました。
どういう違いか分からなかったのですが、聞いてみると、最初にエントリーした会社は、一般企業の求人を扱う会社。
次のところは医療系の求人を専門に扱う会社で、より専門的な情報があるので、保健師経験が無くても、病院の経験でも活かせる部分があるということを知っていたので、推薦してくださったそうです。
そういった手助けもあり、無事に採用をしてもらえ、保健師として働くこととなりました。
今回思ったことは、医療業界は専門的な業界なので、業界のことを良く知っている人に相談することが大切だということと、簡単に諦めずに動いてみることが大切だということです。
これから頑張って働いていきたいと思います。
経験重視の転職で保健師は有利
(30代前半/女性)
これまでに3つの病院で働いた経験があり、うち2つは同県で、もう1つは別の地域の県で働いていました。
3つの病院いずれも急性期の約350床程の総合病院で、病棟看護師として働いていました。
雇用形態は正規職員です。3交代もしくは変則2交代勤務をしていました。
年収に関しては、経験年数や県が異なることから大きく違いました。
新人から3年間働いたところは約450万円で、次に働いたところでは約530万円、最後に働いたところでは約510万円でした。
1番目と最後に働いた病院は同県でありましたが最低賃金が全国的に低い県でしたので、安い印象がありました。
私は保健師資格を有しており資格手当が得られていました。
そして転職した病院では2か所とも、経験が考慮され基本給が決められていました。ライフスタイルに関してですが、はじめの2か所では、独身でした。
母から看護師になるように言われたことはありませんでした。
また、看護師という仕事は大変だとは思いましたが、人の役に立つ仕事としてやりがいのある仕事だとも思い、看護職に就こうと思いました。
その後看護師として臨床経験を積むために再度仕事をしました。
2回目は、結婚が決まりましたが他県にいたため、住むところに近い病院への転職をしました。
人それぞれ考え方は違うのは当たり前のことですが、病院・病棟特有の習慣や考え方などがあることを知りました。
そのため、新たな発見があったり、改善すべき点も見つかり、看護師として成長することが出来たと思っています。
また、転職場所や仕事内容は多岐にわたっており、悩むことも多いと思います。
どんな場所であっても、新しい場所で仕事をすると新たな発見や悪く見えるところが出てきます。
それもまた成長につながっていくと思います。
自分の今後の展望や希望するライフスタイルを考え、転職をすすめてほしいと思います。
父の勧めで保健師資格を取得
(30代前半/女性)
年収200万程度、現在6歳、2歳、0歳の子供がいます。
また、家族も入退院を繰り返していたところをよく見ていたので病院が身近な存在で、自分も何かしてあげたいという思いが小さい頃から強かった。
また手に職をつけるという時に1番に思いついたのが看護師だった。父に勧められて、保健師資格も取得した。
第一子が1歳過ぎてから、転職というか再就職活動をしました。
2回目の転職は、第二子の育休中に今の職場に戻りたくないということと保健師で働きたいという気持ちもあったため転職活動を始めました。
ドクターや上の人から言われる通りだけではなく、先を見越した患者さんや家族に対する関わりができる、丁寧な仕事ができることが理想です。
子供がいて、仕事を突発的に休む必要があったり、今後迷惑をかかる可能性があるなどといったこちらとしては言いにくい条件を提示したい時もとりあえず申し訳なさそうにかつ笑顔でさらっと言える方がいいかなと。