看護師の転職後の退職手続きの方法
看護師の転職後の退職までの流れは、『看護師が退職できない時の退職交渉成功マニュアル』にまとめています。
ここでは実際に退職する時の手続き(健康保険、年金、失業手当など)についてまとめました。
まず自分が必要とする退職時の手続きを知ることが大切

もしこれらを怠ると医療費が全額負担になったり、失業手当が出なくなります。




新しい職場が手続きをしてくれるでしょう。
ただし、社会保険完備でない職場の場合やパートなどで雇われている場合は、職場に確認した方が良いでしょう。


まずは、以下の表を見て、自分の必要とする手続きを把握してください。
雇用保険を払ってきた期間 | 必要手続き |
12ヶ月未満 | ・健康保険 ・国民年金 |
12ヶ月以上 | ・失業保険 ・健康保険 ・国民年金 |


ただし、医院などの勤務先が閉鎖、統合等の雇用者側都合によって失業した場合は6か月以上で失業保険が貰えます。
以下、それぞれの手続き方法をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。


健康保険・年金の手続き方法
退職日の翌日から14日以内に住民登録している市区町村で手続きをします。
所要時間(目安)は30分~1時間程度です。
・離職票
・年金手帳
(健康保険資格喪失書)
失業保険の手続き方法
・雇用保険被保険者証
・本人確認書類
マイナンバーカードもしくは運転免許証
マイナンバーカードがない場合は、
本人確認書類(パスポート、住民票記載事項証明書、住民票の写しと印鑑証明書、国民健康被保険者証、健康保険被保険者証のうち2種類)
・印鑑
・預金通帳
(※郵便局、インターネットバンク、外資系金融機関は不可)
・顔写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
手続きを行う窓口、営業時間は管轄地域によって異なりますので、わからない時はお近くのハローワークに聞きましょう。
失業保険受給の条件
辞める前に雇用保険に加入していれば、仕事を辞めてから、転職活動をする期間に失業手当を貰えます。
しかし、失業手当をもらうにはいくつかの条件があります。
・過去2年間で12ヶ月以上、社会保険の被保険者であること
・失業認定を受けるため4週間に一度はハローワークに通う必要がある
・手続きを早くしないと満額を受け取れない場合がある
・次の就業場所が決まっている場合は失業手当を受けられない
ハローワークに離職票を提出して7日間は支給はありません。
さらに自己都合による退職の場合は、さらに3ヶ月間、支給がありませんので、最初の支給は3ヶ月以上後になります。
雇用保険(失業手当)の支給を受けられる期間
再就職が決まるまでの間、所定給付日数(基本手当が支給される最高日数)を限度として、「失業の認定」、「受給」を繰り返しながら仕事を探すことができます。
所定給付日数は、離職理由、離職時の年齢、被保険者であった期間等によって異なります。
また、基本手当を受けられる期間は、原則、離職翌日から1年間です。
手続きが遅れ、給付日数が受給期間の残り日数を超えると、その分の手当ては受け取ることができません。
所定給付日数
所定給付日数は、勤務した期間と年齢、会社都合退職か自己都合退職かによって、下記の表のようになります。
なお、自己都合退職の場合は、年齢は関係なく勤務期間で所定給付日数が決まります。

基本手当日額
賃金日額(退職前6ヵ月の賃金合計÷180)×給付率(45~80%)
で算出されます。
給付率は、賃金が高かった人は低く、賃金が低かった人は高く設定されます。
また、年齢によって上限額が変わっており、以下のような上限額が定められています(下限額もあり)
