ベテランナースの悩みとは?40代・50代の看護師のライフスタイルと転職のまとめ
40代・50代のベテラン看護師のライフスタイルと転職のまとめです。 忙しい職場ですと、ストレスが高まってしまう傾向はあります。それが理由で、転職をする方々も多いのです。 看護師業界も、例外ではありません。看護師と聞くと、忙しい仕事というイメージを持っている方々も多いです。 実際それはその通りで、病院によっては修羅場の状態になっている事さえあります。 毎日その状態が続けば、確かに転職したくなる事はあるでしょう。 ところで看護師という仕事の忙しさは、実は年齢との相関関係もあります。 転職に関するアンケートが、それを物語っているのです。 以前に、看護師に対してアンケートが実施された事があります。 転職経験者に対するアンケートでしたが、「どのような理由で転職しましたか」という質問がありました。 その質問に対して、ゆとりがある職場に転職したかったと回答した方々は、比較的多かったのです。 ただその数は、年齢との関連性が見られます。 40代の全回答者の中で、約26%前後の方々は、「ゆとりがある職場」という理由だったのです。 しかし30代の場合は、26%ではありません。もう少し低い数字でした。 また50代も、やはり26%以下の数字だったのです。 つまり多くの40代の看護師は、仕事にゆとりを求めて転職していた訳です。 それが示唆しているのは、40代の看護師の忙しさです。 30代や50代などの時期と比べると、40代の方が仕事が忙しいと解釈できるでしょう。 ただ50代以上になれば、26%以下という数字です。 ですから看護師という仕事は、50代以上になると、やや忙しさも落ち着いてくる傾向があるといえるでしょう。 ベテラン看護師ならでの仕事、生活、転職の悩みです。 (女性/40代前半) 看護師の仕事は日々体力勝負です。出勤したら最後、帰宅するまで一日中ほぼ動きっぱなしです。 看護学校を卒業したてでまだ20代前半だった頃は朝から夕方までびっちり動き通しても何の疲れも感じませんでした。 月に数回の夜勤もこなし、夜勤明けでの寝ずに遊びに出かけられるあの体力と気力は一体どこから来ていたのかと不思議でなりません。若さのみがなせる業です。 あれから20年ほど経って40代となった今、看護師の肉体労働は昔と少しも変わっていません。 電子化は進んでいるものの、病気の患者さんを看護する行為自体は人間が行うものであり一つも変わってはいないのです。 でも自分の年齢は確実に上がっていることだけは確かです。 高齢化が進み、患者さんの年齢層も年々上がってきています。 それに伴って認知症の患者さんの増加、高齢により介助を必要とする患者さんの数は増えている一方です。 看護する側である自分も年齢を重ねて体力や持久力が落ちたり、瞬発力が鈍ったり、自分の行動にも注意していなくては大きな事故に結びついてしまっては大変なので常時気を張って仕事をしています。 これから定年まであと20年。 今日までの20年を思うとあっという間にも感じますが、とても果てしなくも感じます。 それは自分が段々と年を重ねているからでしょうか。 自分の体力はいつまで続くのか不安になったりもしますが看護師の力を必要としている多くの患者さんたちがいることを思って日々頑張っていしたいと思う毎日です。 私の友人の看護師は、看護師歴20年のベテランです。 仕事は過酷を極めていますが、この仕事以外に自分を発揮できる場所はないと信じて頑張っています。 非常に大変な仕事なので、やりがいはっても若い人はなかなか長続きせず、彼女は、ベテランであっても新人の時から変わらないシフトで働いています。 もちろんサービス残業もほぼ毎日のようにあります。 そんな彼女は、看護師としては立派に仕事をこなす頼りになる人ですが、一方で家庭生活の方は全くと言っていいほど、順風満帆とは程遠い人生になっています。 というのも、すでに離婚を2回経験していて、今付き合っている彼氏とも結婚には踏み切れない状況なのです。 看護師の仕事が忙しすぎて、帰宅すると、もうぐったりしてしまい、旦那さんの夕食もきちんと作ってあげられなかったり、掃除や洗濯などはたまにある休日にまとめてしたりするような状況です。 何よりも夫婦間のコミュニケーションが全然とれないことが長く続いてしまうそうです。 どんなに看護師という仕事に理解のある相手であっても、その理解には限度があり、相手がもう無理だと離れていってしまうのです。 これは結構看護師の中ではあるあるの話だそうです。 仕事で患者さんに対してあれやこれやしてあげた後、帰宅してから旦那さんに対して優しくできない、むしろ自分が優しくいたわってほしいと思ってしまうようなのです。 もちろん、中にはうまく結婚生活を送っている人もたくさんいますが、彼女の場合はうまく立ち回ることや切り替えることができないのです。 結婚願望はあるけれど、仕事も捨てられないというのが彼女の今の最大の悩みだそうです。 私の年代の友人では、そろそろ定年という人もちらほらいます。 今時、ですので、そのまま残って再雇用をしてもらう、という手もありますし、いったん退職をして、その後、どうするか、ゆっくり考える、ということもできます。 看護学校で管理職をしている友人の一人は、そのまま学校に残ることにしました。 私立の学校ですので、比較的取り決めが緩やかですから、ある意味、学校長と事務部長の了承が得られれば、お給料や勤務時間などもフレキシブルに調整をしてもらうことができます。 結果として、60歳までのお給料の8割で、あとは同じ勤務条件で65歳まで勤務ができることになりました。 友人としては、もし、給料が半額になる、とか、役職を降りる、ということが条件になるならば、退職をしたい、と言っていたのですが、収入は少しカットされても役職はそのままで、ある意味ラッキーでした。 そういった友人がいる一方で、全国組織の看護学校の管理職をしている友人は、再雇用を希望するか否か調査があったとき、けったといっていました。 管理職をとかれ、平の職員になり、しかも、給料も大幅カットということでした。 転勤もある職場で、次にどこにいかされるかもわからない状況ですから、そのまま残る、という選択肢は、なかなか考えにくいもののようでした。 結局、けったあとは、管理職仲間のつてで、民間の病院の管理職になることが決まり、本人の希望どおりの道が開けました。 同じ看護学校の管理職をしていても、所属している組織が異なれば、随分再雇用の条件も変わってくるんだと痛感した二つの事例でした。 (女性/50代前後半/愛知県) 今現在は、看護師としてのキャリアを活かした病院以外で、非常勤の仕事を掛け持ちしています。 三年課程看護専門学校を卒業したあと、系列の総合病院の外科病棟とICUで3年少々勤務をしました。 そのうち、1年間は、学生の実習指導も兼務していました。 その後、結婚や出産などで退職をして、しばらくの間、専業主婦をしていました。 ですが、ずっと家にいることに憧れたにも関わらず、仕事がしたくなり、非常勤のアルバイト、たとえば、年末年始の病院の診療補助などの仕事を複数経験しました。 その後、きちんとした形で再就職をしたのは、期間限定の仕事、〇〇博覧会の救護センターでの仕事です。 会期の間ですので、実質5か月程度です。会期が終了して、またしばらくの間、専業主婦をしました。 再度、仕事を始めたのは夫の転勤でした。 転勤で転居をすることになり、知り合いのいないところでの生活でしたので、社会とのつながりがほしく、パートタイムで、整形外科の開業医に勤務しました。 開業医では1年弱勤務しましたが、あまりの病院のレベルにカルチャーショックを受け、夜勤をしてもよいから、と思い、総合病院に変わりました。 こちらの病院では、看護専門学校を開校するということで、そちらに異動しないか、ということを打診され、異動することにしました。 看護専門学校では8年程度勤務しましたけれど、教員としての限界を感じ、退職、大学院に進学をしました。 大学院で学習したことをもとに、大学院修了後、専門学校へ管理職として就職をしました。 しかしながら、その学校が、組織の方針により閉校することになり、再度就職活動をして、短期大学に移りました。 短期大学は、びっくりするぐらい、ひどい組織でしたので、ここも退職して、別の大学に異動しました。 その大学も、結局のところ、いろいろと問題があると感じ、家庭の事情もあって、退職をしました。 しばらくの間、自宅にいたのですが、そうはいっても仕事をしたい、と考え、看護協会からの紹介で、看護師の仕事を活かした仕事をすることにしました。 その仕事は非常勤公務員で、相談業務です。 それ以外にも、現在はかけもちで、看護学校を受ける学生の家庭教師の仕事、看護の進学コースの通信制教育課程の添削の仕事をしています。 1日のスケジュールとしては、相談業務の仕事をする日は、通勤時間も含めて、その仕事に6時間程度拘束されます。 それ以外の時間は、空いている時間を活用して、家庭教師の仕事をしたり、在宅で、添削の仕事をしたり、といった状態です。 仕事をしていない時間は、一般的な家事をしたり、自分の趣味の時間にあてたり、といった、わりにきままな生活をしています。 看護師としてのキャリアもあと数年のことと思っていますが、私のように転職を繰り返している友人は少なく、みんなそれなりの社会的地位のある立場になっていて、収入もそれなりにあり、私はこれでいいのかな、とふと思うことがあります。 あのまま、辞めなければ、とか、場合によっては、結婚で辞めなければ、といったことをふと思うこともあります。 ですが、そういったことを考えても仕方ない、とあきらめの境地になります。 きっと、それは年齢的なもので、達観しているところがあるのでは、と思います。 私には収入のかわりに、自分の時間がある、そう思うようにしています。 結局のところ、自分の人生、自分がいいように生きてきた、と肯定的評価をするしかないのではないか、と思います。 (女性/50代前半/秋田県) 秋田県の開業医で勤務している正看護師です。開業医ですが、介護保険施設、ショートステイや居宅介護支援、福祉用具貸与、通所リハビリなどは充実しています。 雇用形態は常勤です。通常兼務ありで、訪問看護とか医療看護師を兼務しています。 年収は300万位。看護の仕事についたのは、高校の頃、就職が実感なく、友人の姉さんの進路を辿ったことにあります。 秋田で10年、そのあと、東京で転職を3度繰り返し、夜勤パートに落ち着きました。 夜勤パートをしながら趣味活動をはしましたが、秋田に帰ることになり、現在の職場に至ります。 外来でも、在宅でも高齢者が多いです。 自分の親が介護保険対象なり、患者さんの気持ちが少しわかるようになりました。 腰を落として、目を合わせて話を聞く。そんな看護師でありたいと思っています。 多くの転職から得たものは、育てられた環境の強さでした。 大きな病院で育ち、転職するときは自身満々でした。繰り返すうち、自身やプライドが打ち砕かれ、秋田へ帰って出会ったのは、かつての病院時代の先生でした。 同じ場所で育ち、同じ信念をもっていたので、働くにしても安心していられました。 今後、転職する方へ。 プライドをこなごなにされることもあるかもしれません。 でも、教えられた看護感が正しいと信じるなら、あとは協調性だけだと思わず余す。 一番話しやすく、信頼できそうな人を自分な中で指導者と勝手に決めて、相談や質問をしてみてください。 きっとうまくいくとおもいます。頑張って。 (女性/44歳/静岡県) 看護師経験年数23年になります。現在150床ほどの中規模病院の副看護師長をしています。 病院は外科系・内科系あり手術も行っています。 勤務体制は基本3交替制ですが、私の職場は外来系なため平日日勤勤務で土日祝日休み、月1~2回程度の当直・日直(土日祝日の場合あり)をしています。 私は子持ちなので学校行事等は有給を使って行かなければなりませんが、夜勤がほとんどない分子供との時間は比較的確保されています。 子育て中は夜勤がなく残業もほとんどない開業医が良いだろうと思い勤務していた30歳目前にこのまま仕事にやりがいが感じられないまま働いていていいのだろうかと疑問になり転職を決意し、その際看護師専門の転職サイトを利用しました。 初めてだったのでどの看護師転職サイトが良いのか全くわからなかったためインターネットで利用状況の高いサイト、看護ルーとマイナビ看護師に登録しました。 登録した看護師の転職サイトでは自分が希望した勤務条件と勤務場所に合った病院を紹介してくださり、自分では聞きづらいところも私に変わって確認していただきました。 とても丁寧に対応していただいたと思っています。 私は転職サイトを利用せず自力で探し転職したことがあります。 地元での職場探しであればある程度の情報が看護師仲間から入手可能可能ですが、信憑性に欠ける部分があり、その情報を全てうのみにしてしまうと就職後に聞いていたことと違うということになってしまいます。 しかし転職サイトを介すと情報量も多く客観的に判断することが可能だと感じました。 これから転職をと考えている方は自分で病院と交渉するより、看護師転職サイトを利用して自分に変わって交渉してもらうことをお勧めします。 そして転職サイトが独自で持っている情報を聞き転職先の良いところだけでなくいまいちな部分にも目を向けて職場を選ばれると良いと思います。
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