看護師になった理由とナースの仕事のやりがいのまとめ
看護師の就職や転職の面接でも聞かれることのある「看護師を目指した理由」と「実際に看護師になって働いてみて感じたこと」のまとめです。
他の看護師さんの看護師になった理由や看護師の仕事のやりがいについての体験談を聞くことは転職時の面接対策にも役に立つでしょう。
看護師になった理由は?看護師さん30人に聞いてみた結果

◎看護師になった理由は?看護師さん30人に聞いてみた結果
(20代~40代の看護職対象のWEBアンケート調査、インターネット調査日:2019/10/27)



あとは看護師の仕事にやりがい、安定性を感じる人が多いように思います。


小学生のなりたい職業では常に上位ですから。

あと看護師になって後悔している人が少ないのには安心しました。

私が看護師になった理由~実際に働いて感じたこと~
看護師を目指したきっかけや理由とナースの仕事のやりがい、メリット・デメリットなどリアルな体験談のまとめです。
入院生活で看護師に親しみを持ったのがきっかけ
(Mさん、京都府・40代前半・女性)
看護大学卒
転職回数:3回
私は看護大学卒業後関西の私立大学附属病院にて3年、共済組合関係の総合病院にて5年、公立病院にて5年勤務していました。
勤務していた病棟は産婦人科、小児科、内分泌内科です。
そして途中大学院修士課程にて看護学の研究をしていました。
平成25年に第一子を出産ししばらく育児に専念していました。
平成27年より私立大学看護学部にて非常勤講師をしております。
また非常勤講師ですので自身が担当する講義がないときなどは、産婦人科クリニックでパートをしており、臨床と教育の両方に携わっています。
私が看護師を目指すきっかけとなったのは、小学生の頃母親が交通事故にあい入院生活を送ることになったという出来事が影響しています。
1ヵ月半ほど入院していたこともあり、毎日のようにお見舞いへ行ってましたので非常に病院を身近なものとして感じました。
またお見舞いの際に動けない母に代わり看護師さんとお話したり遊んだりした記憶があり、親しみを感じる存在でした。
そのイメージがあり私自身がお世話になった看護師さんのような存在になりたいと次第に思うようになり中学生の頃には明確に目指すようになりました。
実際に看護師になってみて、正直天職に感じるくらい大好きな仕事です。
大変なことも多いですが、非常にやりがいも感じ一生続けていきたいと考えています。
良かったこととしては社会に寄与していると実感できる仕事であること、認定看護師や専門看護師など自身の興味ある分野に関しては専門性を高めることができること、結婚や出産を経ても仕事を続けやすいことが挙げられます。
悪かったことは私としては特にありません。
看護師は体力的にキツイなど言われることもありますが、私は特には感じていません。
今後は私自身、より専門性を持って看護に取り組んで行きたいと思っています。
また看護師として患者やその家族に寄り添う姿勢を一番大切にできる看護師でありたいと思っています。
私は看護師の他助産師や保健師、養護教諭などの資格、ベビーマッサージやマタニティヨガのインストラクター資格も持っています。
また主に産婦人科や小児科領域を得意としており、自身が有する資格も生かして地域の子育て支援などを将来的にはできればと考えています。
看護師という職業を病院だけではなく、広く社会に寄与できる形で何かしら地域貢献できればと思っています。
人を助ける仕事がしたいと思った
(Aさん、東京都・30代前半・女性)
大学の看護学部卒
転職回数:1回
私は学生時代に資格を取って今まで1回転職しました。
経験年数は今年で9年目になります。
田舎の小さな診療所で看護師をしています。
特におじいちゃんおばあちゃんが年がら年中来る感じですが、看護師を目指すきっかけになった理由は単純におばあちゃん子で、人を助ける仕事がしたいと昔から思っていたからと、困った人をほおっておけないという性格からだと思います。
実際に看護師になってみての感想は良かったことは「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてくれること。
悪かったことは一番初めに勤めた病院が夜勤があって体を壊してしまったことがあげられます。
理想の看護師増は私はマザーテレサさんが大好きなのであの方の様に、また、すべての人に平等に接することが出来るような看護師になりたいと思っています。
母親の影響で看護学部へ
(Pさん、静岡県・30代前半・女性)
大学の看護学部(4年)
転職回数:2回
大学受験の際、看護学部を受けることにしたのは母の影響です。
子供の頃から女なら看護師か保育士になるのがいいと言われてきました。
単純に結婚してからも職に就きやすいという理由からですが、それから漠然と看護師という職業に興味を持ち始めました。
そして高校の先生に几帳面な性格が保育士より看護師に向いているんじゃない?と言われたことが後押しになりました。
卒業後は地元の総合病院に就職し、循環器内科と内分泌科で3年働いていました。
結婚してからは転職し、検診センターに勤めましたが子供を産むと同時に退職。
その後子供が大きくなってからは特養ホームに勤めています。
看護師は働きはじめから失敗が許されない状況であり、完璧であることを求められるので最初はかなり苦労しました。
自分に余裕がないのに、患者さんを労らなければならないのが苦痛に思うこともありました。
しかし今では看護師にもいろいろな働き方があることが分かり、経験も重ねたお陰かゆとりをもって取り組むことが出来るようになりました。
人と接してわかることは、医者じゃなくても患者さんの助けにはなれるということです。
今は総合病院にいた頃と違いのびのび働けているので、これからもこの調子で自分の知識や経験を生かし人に安らぎを与えられる看護師でありたいです。
看護師は一生食べていける仕事だから
(Tさん、愛知県・30代後半・男性)
大学の看護学部卒
転職経験:なし
私の名前はタクトと申します。愛知県内の大学病院で看護師として勤務しており、今年で13年目になります。
入職して5年間循環器病棟で勤務した後、3年間手術室勤務、そこから感染対策看護師として医療の第一線からは離れ、感染対策室というところで院内感染対策業務を行なっています。
あまり勉強が得意ではなく将来何になろうか悩んでいた時、看護師なら一生食いっぱぐれない資格と思ったのが看護師を目指すきっかけです。
夜勤にたくさん入れば、一部上場のサラリーマン並みの給料がもらえるというのもその理由の一つです。
男性看護師が増えていると言ってもまだまだ女性の世界。力仕事などは男性の方が得意なので、男性看護師は重宝してもらえます。
拘束時間が長く残業もたくさん、夜勤が続くときついですが、その分給料はしっかりもらえるので金銭的な余裕があります。
男性看護師は女性の世界にどっぷり浸からなくていいので、いい具合で線を引いて上手に付き合うこともできます。
女性だったらそういうわけにはいかないでしょう。
看護師は病気の人間の世話をする仕事なので、当然排泄物の処理もしなければいけません。
人様の下の世話をしなければいけないので、その点慣れるまで本当に辛かったです。
今は現場を離れ、事務仕事がほとんどです。
今後は管理職コースを目指し、現場のスタッフが働きやすい環境を整えていければいいなぁ、と思っています。
入院施設はやはり院内感染が大きな問題となってますが、少しでも減らしていけるといいですね。
親が看護師だったから目指した
(Tさん、岡山県・30代前半・男性)
看護大学卒
転職経験:なし
4年制大学を出て、大学と提携していた市立総合病院に就職しました。
広い病院の外科病棟に務めて7年が過ぎました。
看護師を目指したきっかけは自発的にというよりも、親がその分野で働いていて勧められたからという理由が主になります。
他にやりたいこともないし、この仕事をすれば人の役にたつと思ったから決定しました。
看護師になる前にはまずは実習に参加しました。
今いる病院とおなじ所で行いました。
実習の段階で既にお客さんとして見る景色とは全く違うものが見えました。
おもった以上に忙しい仕事でのんびりとはしていられません。
ストレスも溜まりにくいとは言えない場所です。日々座っている時間が短い現場で体はしっかり疲れます。
しかし、程よく人と関われるし、自分はどちらかというと動き回る方が向いているので結果的には気に入っています。
良かったことは現場でもすぐに利用者からお礼の言葉をもらえることです。
これがかなり励みになります。悪いことは、客でなく、従業員同士でのちょっとした揉め事です。
古参の看護師ほど縄張り意識がつよく、仲間内でも派閥のようなものがあり、少し揉めることもあります。
それが怖いし、面倒でもあります。
自分は明るく前向きな看護師というか人間でありたいと想います。
小さなことはくよくよせず、負の感情を引きずって現場には入らない。
そういう境目をしっかり引いた望める人間になりたいです。
あとはとにかく楽しむことです。
客とも従業員同士とも楽しくやっていける看護師になりたいです。
医療への興味から看護師へ
(Rさん、大阪府・20代後半・女性)
看護短期大学卒
転職経験:なし
現在看護師8年目、所属は内科が主で現在は消化器と免疫内科の病棟に勤務しています。
急性期病院なので、緊急入院も多いところです。
新人指導をメインに教育に携わらせてもらっています。
もともと医療への興味があり、介護士のバイトなども行っていました。
もちろん中学生のころから看護師を夢見ていてそのまままっすぐ看護師の資格を取るに至りました。
看護師の仕事は、思っていたよりもハードでなかなか自分がしたい患者に寄り添う看護ができる余裕があるわけではありません。
それに、人間関係も難しくて悩みも多いです。
それでも、だからこそやりがいのある仕事だと思いますし、患者さんや家族から感謝されたりするとやっていて良かったと感じることができます。
私は患者の心に寄り添い、よりよく入院生活ができるように関われる看護師になりたいと考えています。
ナイチンゲールのように崇高には至らないかと思いますが、目指すとすればそのような奉仕の心だと思っています。
職に困って苦肉の策として看護師になりました
(Dさん、岡山県・40代後半・女性)
看護短期大学卒
転職回数:3回
私は今年で46才、看護師歴は24年目になります。
最初の整形医院では外来と訪問看護を5年ほど経験しました。
次は小児科クリニックで外来を3年ほど、次は産婦人科医院で外来と病棟を5年ほど経験し、今は総合病院の手術室で勤務をして1 1年目になります。
看護師を目指したきっかけは高校生のとき進路を悩み苦肉の策で選択したとゆう次第です。
私の通っていた高校は地元で有名な進学校で同級生は有名な大学を目指していたものがほとんどでした。
しかし私はその中でも唯一の落ちこぼれでとても大学を受験できるほどの学力はありませんでした。
かといって就職するわけにも行かず、そこで県内の短大でなんとか滑り込めそうなところを探したらそれが看護学科だったとゆうわけです。
そんな理由で看護師になったために特に情熱もないまま就職したわけですが良かったことといえば看護師でいる限り就職先には困らないとゆうことと給料がいいとゆうことです。
悪かったことと言えば大きな病院に勤めれば患者の命や生活に密着した仕事であるので精神的負担が大きいとゆうことです。
また理想の看護師についてですが看護師も一人の人間でありなかなか目指したい看護師像は描きにくいのですが患者に平等に接することはもちろんですが同業の看護師や新人に対しても平等に目配りできる看護師が理想だと考えます。
きっかけは教員か看護師になりなさいと言われたから
(Tさん、神奈川県・30代後半・女性)
大学の看護学部卒
転職回数:3回
高校の時、進路を悩んでいたときに担任の先生から『あなたは教員か看護師になりなさい』と、言われつづけました(良い意味で洗脳されてた気がします)。
この時、本当に何もビジョンがなく教員免許も取れる看護学科のある大学へ進学しました。
看護師として大学病院(救急ICU、SCU、脳卒中一般病棟)に合わせて3年間勤めました。
その頃、新しく病院を開院する時期だったので1年後とに配属が変わっていました。
診療科の特徴になれてきて自分なりの看護が展開できると思った時に異動になったり、2年続けて新病棟開設に携わり疲れていたこと学校保健に興味があったこともあり、大学の健康管理室へ転職しました。
事務作業が多く自分のテンポになかなか合わず3年程度で退職し、ワーキングホリデーへいきました。
帰国後は急性期をもう一度、若いうちにやっておきたいと思い、消化器外科の病棟で5年近く働きました。
ワーキングホリデーで何もない、何もしないことが贅沢であることに気づき、登山が趣味だったこともあり1シーズンだけ山小屋で働きました。
看護師になって良かったことは、やりたいことが見つかった時に退職し、やり終わったあとに再就職が(職場を選ばなければ)可能であることは看護師の強みだと思います。
急性期で働いたことでマルチタスクやアクシデントに強くなったり、色んな人の生きることへの考え方を知ることができたと思います。
生死が関わると人の本音が出てくるので。再就職に困ることはなく、ある程度に稼げるので生活に困らないことは良いと思います。
悪かったことは、メールの送り方や接遇などの社会のマナーがわからないままで来てしまったことです。
急性期は展開が早くて変化がわかりやすいし、看護力が試される分野なのでやりがいはあるけれど、そろそろ体力の限界なので違う領域(療養型や老人保健施設など)で働くことも視野にいれています。
あるいは、フリーランスで単発で働きつづけ自由な時間を確保して、お金はなくても心と時間に余裕をもった生活ができるようになりたいです。
QOLの維持改善やその人らしく生きるための援助をしたいという思いは就職してから変わらない私の目指す看護師像で、それはどの分野でも変わらないものだから、『看護師は生活費を稼ぐための手段』としてわりきり、今は私生活を充実させることの方が大事です。
母親が看護師だったので何となく
(Kさん、新潟県・30代前半・女性)
看護大学卒
転職経験:1回
31歳、ICUで働いている救急看護認定看護師です。専門は救急と災害。
看護師になったきっかけは単純に母親が看護師だったので何となく、というのが正直なところです。
ですが実際に看護師として何年か働き、医師の指示通りにしか動けない自分に対して疑問を持つようになりました。
看護師も自身の判断に基づいて行動しなければならない、そう思うようになったんです。
自分の知識を深めたいと思っていたし、師長から勧められたということもあり、認定看護師を目指しました。
良かったことは、人間が生きていることに対して心から感謝できるようになったこと。
救急では重症・重病の患者さんが何人も運ばれて来るので、常に生死と隣り合わせの現場です。
搬送されてきた患者さんが無事に退院できる姿を見ると、本当に嬉しくてこの仕事をやって良かったと思います。
反面、力が及ばなかった時は、仕事に慣れた現在でも、もっと上手くできたんじゃないか?と自己嫌悪に陥ってしまいます。
どんな看護師になりたいか?というのはあんまりイメージしていません。
ただ、常に勉強はしておきたいと思っています。
文献に目を通したり、学会や研修に参加したり。
漫然とルーティンとして看護師の仕事を続けたくない、という思いは強いです。
なので、常に成長し続けられる看護師が私の理想ですね。
人の役に立てる、一人でも生きていけるから看護師を目指した
(Mさん、神奈川県・20代後半・女性)
看護専門学校(3年)卒
転職回数:1回
その後無事看護師免許を取得して看護師として働き始めました。
総合病院の整形外科病棟に配属され、約4年そちらの病院でお世話になり、その後結婚を機に退職しました。
結婚後神奈川県へ引っ越し、派遣看護師として働いています。。
また、1人で生きていくことになった場合資格があった方がいいだろうと思い、看護師を目指しました。
また、就職した場所にもよると思いますがやりがいもありいいと思います。
悪かった点は総合病院等は想像以上に激務でした。
休みもままならず夜勤もあり、生理不順も加速し身体がボロボロになります。
定年まで夜勤をしている先輩方はたくさんいますが、私には無理だと思いました。
また、休日は仕事の日が多く一般的な職についた友達となかなか休みが合わず会うのが難しくなりました。
また、同業者から信頼してもらえる関係を築けるようにしたい。
母の入院がきっかけ
(Aさん、北海道・20代後半・女性)
一貫校(衛生看護科~専攻科)卒
転職回数:4回
新卒でがん専門病院に就職し3年間一般内科と緩和ケアを中心とした病棟で働き、その後1年間整形外科病院、8ヵ月間療養病院に派遣として働いていました。
その後は総合病院に転職し、内科、整形外科、地域包括ケア病棟で3年間勤務しましたが夫の転勤により地方に引っ越してしまうため退職しました。
引越し後はデイサービスのパートで1年半ほど勤めましたが妊娠を機に退職しています。
手術で不安だった母は優しい声かけやケアをしてくれていた看護師さんにとても救われていたので、誰かの非日常的な体験に寄り添ってケアする素晴らしさを感じ、看護師を目指そうと思いました。
でも患者さんや家族から、あなたが担当で良かったと感謝されるとまた頑張ろうと思えます。
今は休職中ですが、出産後落ち着いたらまた現場で頑張りたいと思っています。

皆さんの看護師になった理由や現在の状況を興味深く読ませていただきました。