看護師の転職 プレミアムナース求人
転職でいかに条件、待遇のよいプレミアム求人を見つけられるかは重要です。
最新の求人状況、転職事情を踏まえたうえで、プレミアム求人を見つけましょう。
最新の看護師求人状況、転職事情は?
2023年3月、厚労省が公表した1月分の一般職業紹介状況(※1)によると、医療福祉の新規求人数は22万9,992人、有効求人倍率(季節調整値)は1.35倍(前月比0.01ポイント減)、新規求人倍率(季節調整値)は2.38倍(前月比増減なし)でした。
その中でも看護師(保健師、助産師含む)は、長期推移でみると、10年前(2013年)に有効求人倍率2.72倍だったものが、現在(2023年1月)は2.47倍と若干、低下した状況です(一時期は2倍を切るかどうかというところまで低下)。
看護師1人に対して、看護師求人が2~2.5件あるということですから、現在でも人手不足であるといってよいでしょう。
つまり看護師求人状況からは、平均的に求職者優位の状況が見えてきます。
ただし、この数値は全国の平均なので、地域差や職種差のあることは、知っておく必要があります。
またハローワークの登録求人数・求職者数をもとにしていますから、それ以外の求人数・求職者数が入っていないことから、あくまでも参考の数値ということです。
看護協会の公表した雇用形態別の求人倍率の推移(※2)をみると、訪問看護ステーションの求人倍率は3.22倍なのに対し、500床以上の病院が0.89倍、診療所(無床)が0.81倍、助産所は0.02倍とかなり就業場所(施設)で差があります。
訪問看護ステーション | 3.26倍 |
病院(20床~199床) | 1.80倍 |
病院(200床~499床) | 1.40倍 |
特別養護老人ホーム(特養) | 1.13倍 |
有料老人ホーム等 | 1.04倍 |
その他社会福祉施設 | 1.03倍 |
(上記以外は1.0倍以下)
データ元がコロナ禍という特殊事情を考慮したとしてもかなり偏りのある結果です。
地域別でみた場合、2020年度のナースセンターのデータで全国平均は2.05倍(※3)ですが、偏りがあります。
看護師 都道府県別 高求人倍率トップ5 | |
①和歌山県 | 4.77倍 |
②茨城県 | 4.25倍 |
③栃木県 | 3.77倍 |
④岡山県 | 3.62倍 |
⑤島根県 | 3.59倍 |
看護師 都道府県別 低求人倍率トップ5 | |
①香川県 | 1.16倍 |
②広島県 | 1.31倍 |
③東京都 | 1.36倍 |
④福岡県 | 1.43倍 |
⑤北海道 | 1.49倍 |
地域によっては、看護師といえど転職が世間で言われるほど簡単ではないということが分かります。
したがって、しっかり準備したうえで転職活動を行いましょう。
※1.
厚生労働省『一般職業紹介状況(令和5年1月分)について』
※2.
公益社団法人日本看護協会『2021年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」 結果』
看護師の転職でプレミアム求人を見つけるには?

たとえば、求人票を見る時のポイントはありますか?

求人票を見る時のポイントは以下の表の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
給与 | 基本給や諸手当が明確に記載されているか確認。経験やスキルに応じた昇給制度があるかも重要。 |
勤務時間 | 実際のシフトや勤務時間、残業の有無、休憩時間などを確認。 |
休日・休暇 | 週休日数、年間休日数、有給休暇、育児休暇など、休日・休暇の取得が容易かどうかを確認。 |
教育・研修制度 | 職場でのスキルアップやキャリアアップの機会があるか、研修制度が整っているかをチェック。 |
職場環境 | 職場の雰囲気や働きやすさが分かる情報を探す。口コミや評判も参考になる。 |
福利厚生 | 社会保険や厚生年金、健康保険、退職金制度など、福利厚生がしっかりと整っているかを確認。 |
就業場所 | 通勤時間やアクセスが良い場所にあるか、また自分にとって働きやすい地域かどうかを検討。 |
専門性・キャリアパス | 自分の専門分野やキャリア目標に合った求人かどうかを検討。 |

でも求人票を見るだけで分からないこともあると思うのですが・・・

特に休日・休暇の取りやすさや職場の雰囲気(人間関係)などは実際に勤務してみないと分かりにくいものです。
詳細は事前に転職サイトのキャリアアドバイザーに聞くとよいでしょう。

復習になると思いますが、利用する転職サイトを見極める際のポイントもお願いします。

これらの点を注意しながら、複数の転職サイトやエージェントを比較検討し、自分に合ったサービスを利用することが大切です。
- 実績と信頼性: 転職サイトや転職エージェントの実績や信頼性を確認しましょう。利用者の口コミや評判も参考になります。
- 専門性: 看護師専門の転職サイトや転職エージェントを選ぶことで、より適切なサポートを受けることができます。
- 情報の正確性: 求人情報が正確で最新のものであるかどうかをチェックしましょう。また、非公開求人にアクセスできるサービスもありますので、利用してみると良いでしょう。
- サポート内容: 転職エージェントによっては、履歴書や職務経歴書の作成支援、面接対策、求人の紹介だけでなく、入職後のフォローやキャリアカウンセリングなど、幅広いサポートが受けられることがあります。自分に合ったサポート内容を提供している転職エージェントを選びましょう。
- 費用: ほとんどの転職サイトや転職エージェントは無料で利用できますが、有料のものも存在します。利用するサービスの費用を事前に確認しましょう。
- プライバシー: 個人情報の取り扱いについて、適切なプライバシーポリシーが定められているかを確認しましょう。
- コミュニケーション: 転職エージェントとのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかも重要です。担当者と相性が良いかどうかを確認してください。

あと転職サイトのやり取りが心配な方が多いと思いますが、具体的にどのようにコミュニケーションを取ればよいですか?

- 明確な目標を設定: 転職の目標や希望条件を明確にしておくことで、キャリアアドバイザーが適切な求人情報を提供しやすくなります。
- 積極的に質問をする: わからないことや不安な点があれば、積極的に質問しましょう。キャリアアドバイザーは専門家ですので、適切なアドバイスがもらえます。
- 正直に情報を共有: 自分の経験やスキル、過去の職歴などを正直に伝えることで、キャリアアドバイザーはより適切な求人を見つけることができます。
- フィードバックを伝える: キャリアアドバイザーが提案した求人に対するフィードバックを伝えましょう。好みや希望条件に合わない場合は、具体的な理由を伝えることで次回の提案が改善されることがあります。
- 定期的な連絡を保つ: キャリアアドバイザーと定期的に連絡を取り合い、進捗状況や変更点を共有しましょう。連絡方法や頻度については、お互いに合意した上で決めると良いでしょう。
- 信頼関係を築く: キャリアアドバイザーとの信頼関係を築くことが、円滑なコミュニケーションに繋がります。適切な距離感を保ちながら、お互いに協力し合う姿勢を大切にしましょう。
- 感謝の意を伝える: キャリアアドバイザーが助けてくれたことに対して、感謝の意を伝えることで、より良い関係を築くことができます。

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